お気に入りの書籍紹介『大学生と大学院生のためのレポート・論文の書き方』×『理科系の作文技術』
こんにちは、Gaji-Labo 山岸です。
Gaji-Labo Advent Calendar 2014、7日目の本日は『大学生と大学院生のためのレポート・論文の書き方』と『理科系の作文技術』の2冊をセットでご紹介したいと思います。
ひたすら参考にした
私はここまで論文を書く必要がある環境に身を置いたことがありませんでした。ある時に論文を書く訓練をしたいと思って、参考書を読んでみることにしました。
自分の中の決まり事として、何かの参考にしたいと思って本を手に取る時は、かならず2冊以上選んで読むという癖がありまして、この2冊を手に取ったのです。
どちらの本も文章の上手さや技巧ではなく、明快さや簡潔さを追求することが目的です。知的活動のアウトプットとしての書くという行為に対して、『大学生と大学院生のためのレポート・論文の書き方』の冒頭で示されている以下の引用がしっくりきました。
知的活動を鈍らせるおそらく最大の通念は,書くというのが創造的刺激のもたらすアートだということでしょう。もちろん,書くものによってはアートとして分類できます。しかし,書くというアートは,配管や自動車修理が職能(trade)という意味でアートなのです。配管工や機械工は,霊感を持っていたのでは.何も達成できません。書き手も,霊感に頼ってはほとんど何も書けないでしょう。(Rodney Stark, Sociology)
とある発表資料を作る時に、本の内容をひたすら参考にして自分の論旨をまとめてみたのですが、すごくすっきり考えることができて、構成のブラッシュアップも素早く行うことができました。(もちろんまだまだ修業が必要ですが…)
「なんとなく文章を書くのが苦手」「わかりやすく書けるようになりたい」「アウトラインが決められない」という悩みをお持ちの方は、これらの本を参考にするとグッと前に進むんじゃないかと思います。是非お試しくださいませ。
2冊の本を合わせて読む時に
同じジャンルの2冊の本を参考にする時、私はよく読書メモを取ります。まず1冊目を読んで取ったメモの上に重ねるようにして、2冊目のメモを書き込んでいく感じです。
読書メモや抜き書きは、たまに社内のメンバーに共有したりもしていますし、あとで自分で見返したりするのも都度有意義な気付きがあります。読書会ではなく、同じ本を読んで読書メモを持ち寄る会、みたいなものができたらいいのになぁと思ったりもして。
せっかくなので、どなたか興味のある方、一緒にやりませんか? やってみたいという方は、ぜひぜひ山岸に声をかけてみてくださいね!