お気に入りの書籍紹介『MAKE SPACE』
こんにちは、Gaji-Labo 山岸です。Gaji-Labo Advent Calendar 2014 9日目のエントリです。
本日は『MAKE SPACE メイク・スペース スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化する「場」のつくり方』という長いタイトルの本をご紹介します。
編集(情報設計)の素晴らしさ
この本は以下の5つのパートで構成されています。
- ツール:dスクールで製作・活用されている便利家具・設備を紹介
- シチュエーション:すぐに効果が出る! 特別な状況のつくり方
- インサイト:スペースのデザインに役立つアイデア
- デザイン・テンプレート:場作りの基礎になる考え方
- スペーススタディー:専門家による空間づくりの体験談
パート別にページが色分けされているのですが、順番になっているわけではなく、シャッフルされた状態になっています。項目ごとに関連項目のページ番号が付いており、まるでウェブサイトを回遊しているような気分に近い感覚を味わいます。
また、巻末には「この本の使い方(B面)」というセクションがあり、アクションを切り口にしたインデックスが示されています。コンテンツに辿り着くまでの入り口を複数用意しているのは、読む人のコンテキストを重視している証拠だと思います。
さらに言えば、環境デザインという大きな仕事を小さな仕事に分割して紹介している点は、プロジェクト・マネジメントの視点から見ても王道セオリーですよね。これらひとつひとつを組み合わせて実行していくうちにいつのまにか大きな取り組みになっていた、という効果がありそうです。
本当に参考になる
実は弊社、近々引っ越しを考えているのですが、新オフィスの計画にあたって参考にさせてもらっています。特にスペースにおける基本的な文法はかなり参考になりました。places(プレイス)、propertie(プロパティ)、action(アクション)、attitudes(態度)というカテゴリを手がかりに、Gaji-Laboらしいオフィスを模索中です。
最近では自宅作業の割合を増やす企業が増えたりして、自由な勤務形態も増えていると思います。家庭の中で自分だけの作業環境を確保するのが難しいこともあるのではないでしょうか。この本の内容は自宅スペースの工夫にもとても役立つので、自宅作業の多い方にもおすすめです。
引っ越しが決まって諸々が落ち着いたら、あらためて引っ越しプロジェクトについてもブログに書いてみたいと思います。早く物件決めないと!