パターン・ランゲージを活用する
こんにちは、Gaji-Labo コーヒー部長の山岸です。私の中ではエチオピアの豆のフルーティな香りが定番です。
そしてこの記事は Gaji-Labo Advent Calendar 2015 20日目の記事です。
Gaji-Labo Tech Share にまつわるアドベントカレンダーとして、情報共有に関するエントリをいくつか書いてきたのですが、今後もっと活用していきたいなと思うことがあるので、それを紹介したいと思います。
言語化されたパターンのまとまり、パターン・ランゲージ
パターン・ランゲージという言葉を聞いたことがあるでしょうか。都市計画家・建築家であるクリストファー・アレグザンダー氏が提唱した建築・都市計画にかかわる理論です。
環境や暗黙の状況をパターンとして表現・言語化することで、繰り返し現れる事象を共有することができます。誰かと共有できることが重要な点で、人と人が活動する際に共通言葉として利用されることが期待されているツールなのです。
パターン・ランゲージの応用
パターン・ランゲージには、たくさんの応用が存在します。
アジャイル開発の現場にいる人には、『Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン』が記憶に新しいものだと思います。
また、教育や共創の現場まわりでは『ラーニング・パターン・カード』が最近リリースされました。このシリーズには他に「プレゼンテーション・パターン・カード」と「コラボレーション・パターン・カード」があります。
Gaji-Labo のメンバー間でも、Tech Share の時間などを利用して、時々こうしたツールを味見しています。
コラボレーション・パターン・カード
今年 Tech Share で試してみて面白かったのが、前段でも名前の挙がった『コラボレーション・パターン・カード』です。
コラボレーション・パターンは、「創造的コラボレーション」の秘訣を言語化したものです。創造的コラボレーションでは、メンバーが高め合い成長しながら、個人には還元できないチームレベルの「創発的な勢い」に乗り、世界を変えるような成果を生み出します。
実際にやってみると、共通言語を介して、メンバーが得意としていることや苦手と感じていることも見えてきました。
Gaji-Labo では、専門性と個性のバランスを取りながら、状況と案件に合わせてフォーメーションを変えてプロジェクトチームを構成します。常に同じチームとしては稼働していなくても、相談や共有は欠かさないようしているのですが、より高め合うには何をしたらよいかがわかってくる感じです。
ちなみに当時の山岸が Gaji-Labo の中で大事にしていることを表したカードが以下の3枚です。「アイデアをカタチに」「クオリティ・ライン」「期待を超える」。同じようにして、他のメンバーの3枚も共有しました。
社内共通言語も充実させていきたい
パターン・ランゲージを活用すると、暗黙知がわかりやすく可視化されるのが利点です。山岸の今後の野望としては、社内の文化と暗黙知を表現した共通言語を作っていきたいと考えています。
きれいで完璧なパターン・ランゲージを作ることは難しいし、完成を見ることはないのかもしれませんが、言語化する意識を持つだけでもよい影響があるのではないでしょうか。
また進捗があったら、アウトプットしていきたいと思います。