課題を深堀りする探索力が自然と鍛えられる、Gaji-Labo的KPT
こんにちは、Gaji-Labo山岸です。
前回、Gaji-Labo的KPTは社内のコンディションを整えるためのKPTとしてやっているという話を書いたのですが、具体的にどんな感じなのか? を紹介したいと思います。
改めて弊社のKPTってどうやってるんだっけ? というのを思い出して、小さいステップで書き出してみたのですが、ひとくちに「KPTをやる」と言っても、分解すると結構たくさんのステップがありますね。
Gaji-Labo的KPTの基本的なやり方
- ファシリテーター当番のメンバーがKPTはじめまーすと宣言する
- テンションが高い/低いの順に並ぶ
- なぜその位置にいるのかをひとことずつ言う
- 真ん中にいる人=いちばんフラットな人がホワイトボードの真ん中に区切り線を引く
- いちばんテンションが高い側の人が「K」「P」のタイトルを書く
- 時間を測ってKeepを黙々と書き出す
- 全員が書き終わったら、隣の人のKに赤いペンでいいね代わりの正の字を書く
- 自分以外すべての人のKに赤ペンの正の字を書くまで繰り返す
- ファシリテーターがそれぞれのKeepについてひとことずつ聞く
- 時間を測ってProblemを黙々と書き出す
- 全員が書き終わったら、気になるPに赤いペンでチェックを付けていく
- ファシリテーターがチェックが付いたPをピックアップして深堀りする
- 全員で今週のTryにできそうなことを考える
- Tryを挙げ終わったら、終了のあいさつをして終わる
- ファシリテーターがTryをTrelloカード化する
ここまでやるのに、いつもだいたい30〜45分くらいかかります。月曜の定例ミーティングは1時間以内という決まりなので、プロジェクト進捗などの共有に15%くらい、KPTに75%くらいを使っている計算になります。
型としてKPTのフレームを利用してる
いわゆる「正しい」お作法でKPTを実践しているとは思っていなくて、わりとカスタマイズしてやっている自覚はあります。しかし、KPTのフレームワークをベースにしていることには変わりありません。
とにもかくにも、左側の上下にKとPを書くこと、全員横並びで書くことがGaji-Labo的KPTの基本です。Tryは右側もしくは空いている場所に書きます。
事実だけでなく、気持ち面もしっかり拾う
テンション(コンディション)を共有してから書きはじめるのは特徴的ですよね。でも、週のはじめにみんながどんなコンディションで出社したのか、今の状態がその週の出力にどう影響しそうか、今週1週間という近未来の見通しを立てるのに役立つのでおすすめなんです。
ただ漫然と書き出していればいいってわけじゃなく、ちょっと引いて全員のを眺めているときに重要なインスピレーションを受け取ったりもするので、奥深い。集中して黙々と書けちゃう週もあれば、いろいろあったはずなのにうまく書けない週もあって。そんなメンバーの様子を同じ空気の中で感じていると、この空気、ものすごい情報量だなって気付くんです。
たまに「あれ、テンション高い側にいるのに、Kがあんまり書けないな?」って言いながら書いているときがあったりして、ちょっと客観的に自分の状態を把握できるのもメタ視点を磨くことにつながっています。そういう瞬間が、Problemの源泉をつかんだりプロジェクトでの課題探索力を高めたりするのに有効なんじゃないかなと感じています。
ファシリテーションして深堀りする
ファシリテーションは各回交代の当番制でやっているため、職種も経験も関係なく、全員での持ち回りです。KやPを書いた後に正の字を書く時間=ひとつずつ読んで理解する時間を設けているのは、ファシリテーターが深堀りを誘導するために必要な時間でもあります。
手順を知っていればオペレーションとして進めることは可能なのですが、それよりも踏み込んで課題を深堀りする役目のほうが大事です。得意な人だけで回すのではなく、全員が受け持つことで、課題探索の視点を養うことにもつながっています。
オフラインのよさをオンラインに乗せる挑戦はまだ試行錯誤中
実は今でも、全員が同じ環境で書けないとKPは成立しない… という感触があります。そのため、家庭の事情などで定例にリモート参加するメンバーがいるときにどういうやり方を取ればいいか、試行錯誤しながら今でも改善を重ねています。
オンラインもオフラインも関係なくKPTしたいという気持ちはみんな持っているし、少しずつ環境も整えてきてはいますが、オフラインでの良さをオンラインに乗せきる難しさを本質的に乗り越えたとは思っていません。
でも、オフラインでできてるチームは、ときどきオンラインになったって普通にできる。つまり、今の私たちには関係性とプロトコルがあるからやれているのです。今はそれをベースにして、完璧を目指しずぎず続けることが大事なのかなぁと思ったりもしています。
手段はどうあれ、「やれる」状態を作り続けていること
書きづらいことを書けるようにするしくみと雰囲気作りを続けてきた結果、今のスタイルにたどり着いたのですが、最初から上手にできていたわけではありません。これでいいのかな? という疑問を抱えつつやっていた時期もあります。
しかし、毎週欠かさずに実施して経験を重ねることで、ついにはGaji-Laboの文化の象徴みたいな存在になってしまいました。月曜日定例のKPT、弊社内ではめちゃくちゃ愛されてます。
やってみようというアクションからやれる環境へ、そして続けたいという意欲へ。この記事を書きながら、KPTの習慣から学んだことがたくさんあるんだなぁって懐かしく振り返りました。いつの間にかベストプラクティスができ、失敗から学んだアンチパターンもたくさん溜まりました。やれる状態をKeepし続けてきたのが、いちばんのKeepなのかもしれないなぁなんて思ってみたり。
たまにはしっかり棚卸ししてみるのもいいものですね。少しでもGaji-Labo的KPTのユニークさとおもしろさが伝わっていれば幸いです。そしてもし気になったら、チームビルディングの足がかりにGaji-Labo的KPTを試してみてくださいね。
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