KPTで自然発生させるフィードバック
週一回の全体KPT
Gaji-Labo的KPTは、社内のコンディションを整えるためのKPT という記事などで何度か取り上げているように Gaji-Labo では毎週月曜日に社内全体のKPTを実施しています。今回は KPT の副作用で得られるメリットについて書いていこうと思います。
受託でお仕事をしていると案件に関わりのないメンバーの様子がまったく分からなかったり、良いことも悪いこともフィードバックをする機会が少なかったりするのではないかと思います。
Gaji-Labo でもそのあたりの課題は残っているのですが、週次のKPTがある程度上手く補ってくれているなと感じています。
Keep で得られるポジティブフィードバックのチャンス
課題を深堀りする探索力が自然と鍛えられる、Gaji-Labo的KPT でも普段のKPTの仕方をご紹介したのですが、写真のような横並びのスタイルで5分間 Keep をばーっと書いていきます。
この5分間は全員が平等に持っている時間なので役職や声の大きさ(物理的にも比喩的にも)に左右されず、それぞれがこの一週間で良かったと思うことを報告します。
その結果「個人的につらかった○○をやりきった!」「○○さんのおかげで○○できた!」「○○プロジェクトのチームが頑張ってる!」「リリースした!🎉」のような声があがります。
持ち回りで発言する定例会議などでは主張しそびれがちな嬉しいことや他のメンバーへの感謝の声などが自然と共有できており、それをみんなで確認しあえることで「たしかに○○さんのアレは本当に助かった!」とか「○○プロジェクトの山越えて本当によかったね!」という声のかけあいが自然発生します。
KPTが無ければ流れてしまうような小さな(けれどもとても大切な)貢献などをみんなが拾えるチャンスとしてKPTが上手く効いているなと感じています。
また、それらのコミュニケーションによって「チームにはこういう貢献の仕方があるんだな」と周りの参考にもなり、さらに良いサイクルを生んでいるようです。
Problem で得られるネガティブフィードバックのチャンス
とうぜん Problem では良くなかったことなどが上がります。
これもフラットに発信の機会があるため色んな角度でのネガティブな情報があつまるわけですが、それらを元に「これは Gaji-Labo として良くなかったね」とか「こういうトラブルは前にこうしたよ」といったコミュニケーションが発生します。
通常ネガティブフィードバックを行うチャンスは本当に限られていて一回チャンスを逃すとなぁなぁに成りがちだと思います。
しかし、KPTでは Problem をどう解決するかという視点で掘り下げるので「あなたの○○は間違っている」というような指摘する側もつらくなるようなネガティブフィードバックをしなくとも「○○という Problem をもう一回起こさないために」という話ができるので個人を責めることなく是正すべきことに集中できるので気楽に改善の話がしやすいです。
また、通常時から「○○は Gaji-Labo にそぐわない」というような考え方を共有できているので、大きな問題にぶつかる前に相談しやすい下地も作れているのではないでしょうか。
大事なことは明日の Gaji-Labo が今より良くなっていることです。そのための会話ができる土壌は本当に得難いなと感じています。
自律的によくなるチームを作ろう
自分やチームのコンディションを共有し、良いことは良い悪いことは悪いと共有することで Gaji-Labo としての指針を作るのに KPT は大きく貢献しているように思います。
チームの標準や文化を KPT を通して浸透させるのはお手軽でとても効率的な手法です。
強いリーダーがいなくとも自律的に走れるチームを作るためにKPTを利用してみてはいかがでしょうか。
僕はKPTの話をするのが大好きなので悩んでいる方などぜひお気軽にご相談ください。お茶でもしながらお話しましょう。
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