git 操作を間違えて作業を失わないために習慣化したこと
こんにちは、Gaji-Labo アシスタントエンジニアの石垣です。
今回は「git 操作で作業を飛ばさないために習慣化した対策」について書いてみたいと思います。
事件
以前、HTMLとCSSのコーディングをしていた時のことです。
その時は commit を一回もせずに作業を進めており、約一日分の作業が手元にのみ存在していました。
ブラウザ確認まで終え、作業を commit しようと git に触った時、間違えて git checkout -- .
を叩き、手元にあった作業は全て消えてしまいました。
2.4 Git の基本 – 作業のやり直しにあるように、一度も commit されていないファイルに対して行った git checkout -- .
を戻す方法はありません。それを自分はこの時身を持って実感しました。
また一日掛けてなんとか元の作業を取り戻したものの、一日分の遅れは進捗に大きな影響が出てしまいました。
対策
「気をつける」というのは勿論なのですが、意識するだけでは根本的な解決には至りません。
基本的には「バックアップを取る」ということなのですが、以下のことを習慣付けて必ず行うようにしたため、幸いその時のようなミスを起こすことは無くなりました。
こまめに commit する
これは当たり前のことなのですが、僕はこの一件の影響もあり、最近になってこまめに commit することが出来るようになりました。
とにかく commit をしてさえいれば、例えば git reset --hard
でブランチの位置を戻してしまった時でも git reflog
でサルベージは可能です。
そのためにも、なるべく commit はこまめにして、別の作業に移る時は必ずテンポラリーにでも commit をする習慣を付けました。
リポジトリに push できる時は push する
自分が持っているリポジトリで作業している時はもちろん、ある程度自由に push が出来るリポジトリで作業している場合であれば、 commit と同じく push もなるべく行うようにして、手元だけに作業がある状態を出来るだけ防ぐようにしています。
git checkout を使わない
これは僕が起こしたケース限定の話なのですが、 git checkout は機能が多すぎるということでバージョン 2.23 で checkout が担っていた「ブランチの切り替え作業」と「作業ツリーのファイル操作」の2つの作業がそれぞれ switch と restore に分割されました。(参考: git switchとrestoreの役割と機能について – Qiita)
というわけで、checkout を使うのをやめ、switch と restore を使うことで、以前のように軽率に checkout を使うようなことはしなくなりました。とは言え restore に同じ機能があるので、あくまで+αの対策といった感じです。
エイリアスに登録していたのを消した
以前はよく使うコマンドを盲目的にエイリアスに追加したりしていましたが、不可逆な変更を行うコマンドは出来るだけ叩く難度を上げるようにしました。
まとめ
今のところは今回書いたような習慣を付けることによってミスを防いでいますが、いつミスが起きるかわかりません。
その時のためにもこの習慣は忘れないように。また、今後起こりそうな他のミスも事前にこのような解決策を学んで防いでいけたらと思います。
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