有事に強い Gaji-Labo になりたい
ここのところ新型コロナウィルスの騒動で色々と情勢が不安定ですね。
こういうときは事業の方針なども大きく転換せざるを得ない場面も増えるのではないでしょうか。そんなときこそ会社やチームの応答速度・反応速度・変化の許容度が大事になってくるなぁと実感しています。
今だから書けることですが、半年ちょっと前 Gaji-Labo は各プロジェクトが同時に綺麗に完了してしまい(それ自体は大変良いことですね)数ヶ月ほどポッカリと仕事がなくなった時期がありました。
お仕事が足りない事自体は少し前に分かっていたのですが、会社の行動を大きく変える事ができず苦い経験をしました。
この時に色々切り替えたり手を打とうとした事(実際に手を打てたのはだいぶ後ですが)が最近になってようやく効いてきていると感じています。
状況に応じて機敏に変化する組織を作るのは本当に難しいんだなぁと実感しています。
悪いのはマネージメントと組織の構造・体質
Gaji-Labo は総勢7名の会社ですが、それでも舵を切るのが遅れたり意思が浸透するのに時間がかかったりしています。
みんな優秀で柔軟なメンバーだと自負していますが、それでも変化の速度が出せない事が悩みです。
それはスタッフ全員の問題ではなくマネージメントの問題だと最近は捉えられるようになってきました。(というか考えれば考えるほど僕が悪い)
トップマネジメントの行動が遅い
Gaji-Labo の初期は「少数精鋭」「自主自律」というところを特に大事にしていました。
その結果マネジメントの方針が皆無で個々の判断に任せることを重視し、状況変化に対するメッセージ力が弱くなっていました。
また、メンバーに任せるがあまり会社の方針を何か変えるにしても都度状況の確認から「あーでもないこーでもない」と考えて決断をしたり行動を起こしたりしていました。(今もそこまで変わってないですが・・・。)
結局の所、トップの決断が遅れるだけで物事は全くうごかなくなるという状況を経営者の僕自身が作りだしていました。
ミドルマネジメントとトップマネジメントの違いが曖昧で意図が浸透しない
7人の会社なのでミドルマネージャーというポジションをつい最近まで作らずにいました。
それ自体は悪いことではないと思うのですが、僕自身が組織全体を率いるトップマネジメントとメンバー全員の日々の業務を率いるミドルマネジメントの違いに頓着せず指示を出していました。
その結果、僕の出すメッセージが下記のように歪んでしまっていたようです。
- 今すぐ変えたい話を将来の話として受け取られてしまう
- 将来の話を今日の話として受け取られてしまう
- 要求と要望があいまいになり結果的に真意が届かない
トップとしての発信なのか日々の業務の話なのか明確にコンテキストを切り替え、それが全員に伝わるようにする必要を感じています。
日々の業務に変化を織り込んでいない
受託で仕事をしていると不確実性を極力排除して安定的に仕事を進めることを優先します。
それ自体は大事なことなのですが、その結果として日々の業務が極端に変化することを織り込めていませんでした。
しかし、今回の新型コロナウィルスのような劇的な情勢変化では突然普段どおりではいかなくなる場面が発生します。
今回のような世界的な動きだけでなく、ちょっとした油断で受注が完全に止るようなときもそうです・・・。
そんなときに即座に体制を変更して対応できるような組織でなければいけないと頭では分かっていても中々うまくいかないものですね。
この先気をつけていきたいこと
痛みを伴う形で自分の間違っている部分が少しずつ見えてきました。
これらを元に徐々に変化を始めていることがあります。
まだまだ調整中で明示的に社内で話していないことも含まれますがこんな事を考えて実行に移しています。
常にひとつの最重要課題
これまで Gaji-Labo の現在の話は沢山してきたつもりですが、この先のことやそれにあたっての最重要課題については全くメッセージを発信出来ていませんでした。
最近は 「事業を作れるデザイン会社になる」 という強い目標をかかげ、これ一つに向かって色々な物事を進めるようにしています。
まだまだ日々の業務が目標への延長線にあるということを実感できるほど浸透してる状況ではないですが、絶対にブレてはいけないことを掲げ続けるよう意識しています。
その上で、それ以外のことは時と場合によってどんどん変わっていくんだということを全員で認知できればなと考えています。
優先度の可視化・明示
これまで日々の沢山の業務について終わりさえするのであれば、社内においてはそこまで優先度を設定したりすり合わせたりはしていませんでした。
しかし、高い目標へのトライや突然の危機への対応を考えると、常に「今一番優先しなければいけないこと」が分かって無ければ変化に対応する余力も作れません。
このあたりはまだまだ手法を模索中ですが少なくともメンバー全員がその重要性を適切に理解出来る状態を早期に作りたいです。
適切な連絡・明確な指示・明確なアラート
最重要課題と現状の優先事項がすり合っていて今まで通りの自主性が失われていなければ、きっとメンバー間の連携は適切に進んでいくようになるのではないかと思います。
その連携をさらに良いものにするために、明確な指示と明確なアラートを相互に発信しあえるような密なコミュニケーションパスと文化を構築し、どんな状況でも出力の下がらない強い組織にしたいです。
今やっていることを即止められるだけの裁量
そしていざ有事になった時、仮にマネージメントが機能不全に陥ったとしてもそれぞれが自己の判断で今やっていることを止めて現場で必要な対応が進められるようなそんな組織になれればと思っています。
そのためには十分な裁量と Gaji-Labo としての揺るぎない判断指標が重要になってくると思います。このあたりも整備出来ていけたらなと思います。
まだ何も変わっていない
とは言え、まだどれも動き出したばかりで何も変わっていません。
おそらくブログに書くにも早すぎる時期で、ふわっとした気持ちのことしか書けていませんがこれを発信することでさらに強く進められたらなと思います。
これから先いろいろなトライをすることになるはずです。
その話を書くときはもっと具体的な事が発進できればいいなと考えています。
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