OKRを考え抜くことは HMW = How Might We? を突き詰めることそのもの
早いもので3月も初旬を過ぎようとしていますが、そろそろこの四半期のOKRを振り返り、次の四半期のOKRを設計しなければいけない時期になりました。3ヶ月、早い…。
四半期ごとの振り返り面談でも、日々行っている1on1でも、OKRの話題は必ずと言っていいほど出てくるようになりました。まだまだ実施と改善のサイクルを回しはじめたばかりなので、自分たちにフィットした形での運用を探っている段階です。
社内の取り組み方や結果への姿勢は明らかによくなっていますが、反面つまづきを感じるところや伸び悩みを感じる場面も出るようになりました。取り組んでいるからこそ生まれる課題とも言えます。
目標設定に対する意識をもっとよくしたい
OKRは目標設定のフレームワークです。目標を達成するために何をしなくてはいけないか、各自が考え抜くためのフレームワークだと言い換えることもできます。つまり、何も考えずに目の前のアクションをこなす作業は本質ではなく、いかに達成のためのアイデアを出していけるかが鍵になります。
最近はそのことを取り上げてメンバーとコミュニケーションする機会も増え、単に実施するだけではなく、全体をよりよくしていきたいと思えるくらいの成長があったんだなぁと、しみじみうれしくなります。
それってHMWと一緒じゃない?
山岸はクライアントワークでデザインスプリントやデザイン思考をベースにしたワークショップを行うことが多い立場なのですが、そこでよく使用する「How Might We?」という問いの形があります。
How Might We? を日本語にすると「我々はどうすれば◯◯できるか?」という問いになります。取り組むべき課題をHMWの形にして課題のフレーミングを行う行為で、ワークの中ではHMWから解決アイデアを発想するという流れで利用することが多いのではないでしょうか。
よいアイデアを発想するためには、よい問いが必要です。それは本当に取り組むべき課題なのか、それに取り組むことでどのくらいのインパクトを与える課題なのか。私は課題の質と粒度を考え抜くことがHMWワークに取り組む価値だと思っています。
未来のために影響力の大きな課題=質のよい課題を考え、それを目標に据えること。それってOKRそのもの。つまり、OKRの設計はHMWのプロセスと同じなのだなぁと改めて感じました。
アウトプットの質を上げるためにはスループットの質を上げることが重要
質のよい課題をアウトプットするにはどうしたらいいのか? というのは、それ自体が誰にとっても難しい課題ですよね。デザインスプリントでHMWを考えるときも、社内の目標としてOKRを考えるときも、本当に難しさを感じます。
しかし、HMWもOKRも強制的にスループットをブーストするフレームワークだと思うので、これを効果的に利用していくことで、自分たち自身の地のスループット力も上がるのではないか? という仮説を持っています。
HMWの場合は凡庸な問いではなくクリティカルな着眼点を。OKRの場合は簡単なタスクではなく成長のためのチャレンジを。どちらも発想にストレッチが必要という点では同じです。そうして発想にストレッチをかけていくことで、自分自身のスループットも上がっていくのではないか。そんなふうに考えるようになりました。
まずは今期のOKR設計のプロセスから、HMWを通して目標を考えるやりかたを取り入れていこうと決めました。どんなふうになるかはやってみてのお楽しみです。
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