「課題の一生」課題が生まれてから解決するまでに何が起こるのか
こんにちは、Gaji-Labo 山岸です。世情的にいろいろ大変な時期ではありますが、3月も新規事業チームのお手伝いを数件させていただいています。どんな状況でも前向きに取り組む新規事業チームを見ていると、元気をもらえますね!
いろいろなチームの課題解決をお手伝いしていて思うことは、課題の一生は儚いな、ということです。この世に生まれ落ちた課題くん。課題くんだって好きで生まれたわけではない。何かしら理由があって、課題くんはそこにいる。
そんなふうに考えると、課題くんのこと、ちゃんと解決してあげなくちゃ… という気持ちになります。今回は課題が生まれてから解決するまでに何が起こるのかについて書きたいと思います。
課題の一生を描き出してみた
課題が生まれてから解決するまでの流れを描き出してみました。もっと細かい枝分かれはありますが、普遍的な流れとしてはこんな感じではないでしょうか。
一般的に、課題に取り組むという言い方をするときには、真ん中の太い流れだけがイメージされるように思います。
- 課題が生まれる
- 課題を認識する
- 解決案を考える
- 解決案を実行する
- 解決に至る
確かに、その流れは簡潔で頼もしい。そこだけ見れば、よーし解決するぞ! という気持ちになります。しかし、実際に取り組みをはじめてみると、そんなに順調にいかないことがわかってきますし、ひとことで表した項目の中に様々なサブ項目が詰まっていることにも気付いてきます。
なぜかふわっとする時期がある
やがて、意外と課題くんの存在がふわっとしはじめます。これは本当におもしろい現象だと思っているのですが、課題について突き詰めて考えているはずなのに、逆にふわっとしてくるんです。(この永遠の謎についてはいつかしっかり研究して謎を解き明かしたいと思っています…)
課題くんの存在をふわっとさせる要因はさまざま。そもそも認識されるべき課題が認識されていなかったり、認識はあってもなんとなくなかったことにされていたり。また、課題を解決するためのアイデアがなかなか思い付かなかったり、せっかく解決案があるのに実行されなかったりもします。
課題の一生にはフェーズがある
課題を解決するために必要とされるアクションやスキルセットは、各フェーズで違ってきます。「自分たちの課題解決への取り組みがうまくいってないな」と感じるときには、どのフェーズで詰まっているのかを考える必要があります。
「なんとなくうまくいっていない…」と気持ちのままその先のことを考えないでいると、考えないことが無視することにつながり、いつのまにか認識自体がどこかに消えてしまいます。課題が認識されないということ、これが何より厄介です。
課題と対峙するときに考えたい要素
課題くんとうまく付き合いながら、課題くんを解決に導いていく道のり。チームによって課題は様々ですが、そもそもチームが持っている要素の中に課題が存在することもあるわけです。課題くんはどこにでも現れる。手強い。
以下では、何かのプロジェクトに取り組むチームに一般的に含まれる要素を描き出してみました。
- プロジェクトに対する態度
- コミュニケーションのやりかた
- 技術的な難易度
- チームメンバーの構成
後者2点については、変更が難しい部分が大きかったり、固定されていたりすることもあるかと思います。特に変化しやすく、よくも悪くもなりやすいのは前者の2点ですよね。
プロジェクトや課題に対する態度はどんなふうであるべきか。そのためにどんなコミュニケーションを心がけるべきなのか。そうしたものがチームの行動指針になったり、チーム文化と呼ばれるものになったりします。
よい文化やよい行動というのは、チームの文脈によって変わるので、絶対にこうというパターンはないかもしれません。しかし、その中にも普遍的に適用できるものや広範囲に応用できるものがたくさんあると思います。
課題解決のプロセスに必要なもの、チームに必要なもの
課題という言葉は便利で、いろいろな使い方ができます。自分たちのミッションのことを課題と表現することもできるし、抱えている困難のことを課題と呼ぶこともできます。重要なのは「自分たちにとっての課題とは何か?」を常に見据え、把握していることなんだと思います。
しかし、ときどき課題くんの姿を見失ってしまったり、いつも向き合っているはずなのになぜかうまくいかないといったことが起こります。そんなときは、課題くんの一生を思い返してみてください。きっとそこにヒントがあるはずです。
そして、それを外側からお手伝いして、チームワークをスケールさせていくのが私たちGaji-Laboのミッション。今日もいろいろなチームの課題くんたちとおしゃべりしながら、課題くんの一生を見届けるためにがんばります!
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