対面でもオンラインでも重要なワークショップの要素をおさらいする
リモートワークの影響で、オンラインでの活動がさかんに行われるようになりました。打ち合わせや面談に限らず、ワークショップをオンラインで行う人達も増えています。
昨今ではワークショップという言葉が一般的になり、当たり前のように活用されています。現状リモートワークを余儀なくされる状況の中でも、ワークショップの知見をオンラインでの活動に投入している人達がたくさんいます。
私自身も、オンラインという場を通してワークショップに向き合うようになって、ワークショップに必要な要素をおさらいし、ブラッシュアップしていく余地がまだまだありそうだと感じています。
そもそもワークショップとはどういう活動なのか
ワークショップという言葉の定義は様々なものがありますが、今回はきっちりした定義は割愛して、私自身の哲学としてどのように理解しているかをお話したいと思います。
私自身が考える「ワークショップデザイン」とは、場と目的をかけ算した「体験」のデザインそのものだと思っています。人と人が活動する場のデザイン、人と人が関わり合う時間のデザイン、一時的に生まれる小さな社会のデザイン、様々な要素を含んでいます。
- 時系列で整理したプログラムデザイン:前提条件として置くべき大きな問いを設定し、アクティビティ単位に落としこむ
- 関係性を見つめるファシリテーションデザイン:ブレイクダウンした問いをリアルタイムに目の前に差し出し続ける
- 配置・動線まで考えた環境デザイン:断片的に存在するWhatやWhyをできるだけ多く拾い上げるための環境を作る
クリエイティブなワークショップの要素
以前、山岸が作成したスライドの中に、クリエイティブなワークショップの要素をまとめた内容がありました。振り返ってみると、今必要とされているオンラインワークショップの中でも私自身が大事にしていることばかりなので、紹介したいと思います。
- ワークショップの目的
- 目的のためのゴール設定が適切か
- 参加者全員によく共有されているか
- 目的のためのゴール設定が適切か
- プロセスに対する理解
- メソッドの完成度は高いか
- 目的に向いているか
- ポイントが理解されているか
- ファシリテーター
- 背景及び必要情報がインプットされているか
- 適切な関与を行っているか
- 過度に干渉したり依存がおきたりしていないか
- 参加者
- 共創のマインド
- それぞれの専門性(デザインスキル、ビジネススキル、など)
それぞれの要素について、都度確認したりレビューを入れたりしながらワークショップを運営していくことは、対面だろうがオンラインだろうが変わらず大事だなと思います。
ワークショップの要素を見直してみるいい機会
私自身は、現在では単発でのワークショップ設計で終わる仕事の割合が減り、大きなデザインプロセスの中で必要なアクティビティをどのように組み立てていくか、という課題のお手伝い割合が多くなっています。
つまり、流れの中でアクティビティを取捨選択していくスタイルに寄りつつあります。まるでジャズセッションに参加するかのような、ファシリテーション要素の強い業務が増えているということです。
しかし、これを機会にワークショップ構築に関する要素ひとつひとつに再度注目し、オンラインセッションの在り方も再構築してみたいなと思いました。私自身のおさらいのためにも、ワークショップで大切な要素について掘り下げて、続けてブログ記事にまとめていきたいと思います。
Gaji-Laboはワークショップデザインが得意です
「プロジェクトゴールへの目線合わせができていないので、ワークショップとファシリテーションを取り入れられないだろうか」
「ワークショップをやったらよさそうだと考えてはいるが、組み立て方がわからない」
「社内でワークショップデザインができるよう、まとまった研修を受けたい」
などなど、ワークショップデザインやファシリテーションに関わるご要望やお悩みごとをお持ちでしたら、まずは一度お気軽に Gaji-Labo にご相談ください。
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