ファシリテーションとはブレイクダウンした問いをリアルタイムに目の前に差し出し続けること
ファシリテーションという言葉に興味を持っている人は多いと思います。しかし、ある意味で捉えどころがなく、どのように考えてどのように取り組んだらいいのかわからないことも多い分野です。
Gaji-Laboがワークショップデザインをする際には、ファシリテーションとは「ブレイクダウンした問いをリアルタイムに目の前に差し出し続けること」なのではないか? という仮の答えを置いて実践しています。
今回は「Gaji-Laboが大事にしているワークショップデザイン」シリーズの中の1記事として、ファシリテーションに対するテクニカルな態度の話を書いてみたいと思います。
大きなかたまりに見える問いもブレイクダウンできる
大きな課題や複雑な課題も、ひとつひとつ紐解いていくと小さな問いのかたまりだったりします。もちろん、レゴのモジュールみたいにポコポコ取り外せるような形はしていません。それでも、複雑で何も見えないと感じる状況をできるだけシンプルな問いが連続する形に組み直していくことはできます。
ファシリテーションとは、そういう行為なのではないでしょうか。
問いをブレイクダウンすることによって、創造性を高める
ひとくちにファシリテーションと言っても、さまざまな活動が想定されます。新しい価値を生み出すためのファシリテーション、人やアイデアを育てるファシリテーション、コラボレーションをリードするファシリテーションなどなど。
さまざまな活動の中で共通することは、グループワークを通じて高い創造性を発揮する/させるためにファシリテーションするという点です。みんなで行う創造的な活動をいかに最大化するかの答えが問いのブレイクダウンであり、ファシリテーターの役割なのだと思います。
リアルタイムに問いをブレイクダウンするためのテクニカルな態度
じゃあどうやって、みんなで行う創造的な活動を最大化するのか。みんなで行う創造的な活動を最大化するために、どうやって問いをブレイクダウンしていけばいいのか。100点満点の答えは私も持っていません。そこが難しさでありおもしろさです。
現時点では、Gaji-Labo式のファシリテーションでファシリテーターが意識すべきテクニカルな態度として、以下のようなことに着目しています。
- 今どんな状況なのかを常にモニタリングしておく
- チームの生産性とポジティブ度を把握しておく
- 活動をよい方向に導くための手段をたくさん持っておく
- 自分をリードして、よい「参加者」になる
- 参加者の話をよく聴く、普段聴いている以上に聴く
上記のテクニカルな態度と使用するツールが噛み合っているときに、その場に必要な問いを返せるファシリテーションが実現できます。ノウハウと呼ばれるものはツールや方法論の話に寄る傾向がありますが、まずはテクニカルな態度を身に付けることが近道です。
逆に言うと、テクニカルな態度を意識せずにツールや方法論を使おうと思っても、うまくいかないのかもしれません。ツールや方法論のパワーを十二分に利用するためにも、テクニカルな態度を大事にしたいと思っています。
上記に挙げたテクニカルな態度ひとつひとつのトピックについては、また別の記事で掘り下げて書いてみたいと思います。
Gaji-Laboはワークショップデザインが得意です
「プロジェクトゴールへの目線合わせができていないので、ワークショップとファシリテーションを取り入れられないだろうか」
「ワークショップをやったらよさそうだと考えてはいるが、組み立て方がわからない」
「社内でワークショップデザインができるよう、まとまった研修を受けたい」
などなど、ワークショップデザインやファシリテーションに関わるご要望やお悩みごとをお持ちでしたら、まずは一度お気軽に Gaji-Labo にご相談ください。
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