ブログの更新を必死に続けたら社内が変わった話
たまに見てくださってる方の中にはうっすら気づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、このブログは昨年の12月に開始したアドベントカレンダーが終わらず営業日の毎日更新が続いています。(いつもご愛読ありがとうございます!)
業務で書くんだから土日に出すのはやめようということになり、「やった回数減らせた」と思ったのは束の間、このまま更新を続けると聞いたときは膝から崩れ落ちました。
それくらい僕はブログを書くのが苦手ですし、他のメンバーも頑張って更新を続けてくれています。さすがに10ヶ月ちかく続けていると色々な変化がありました。会社内で感じている変化を言語化してみようと思います。
とにかくつらかった初期
ブログを書いたことがある人は経験があるかもしれませんが、社内 Slack では下記のような話題がよく出ていました。
- ネタがない・・・。何書いたらいいか分からない・・・。
- ネタは決めたけど書き出しが出てこない、オチがつけられない。
- 手を付けたけどサンプルコード作成に想像をはるかに越えるほど手こずった。
- 自分が何を書きたいのか分からなくなった。
- つらい・・。つらい・・・。
たまたまその時期に業務量が減っていて成り立っていましたが、ペースを落とすべきか真剣に悩んでいたのを覚えています。
自分たちのスタイルが無いこと、これまでの積み上げがないために何を書くにもゼロから書くしか無いこと、適切な粒度にテーマをわけるスキルが身についていないことなどなど、経験が足りていなくて苦労していることは直感でわかっていました。
どこが弱いのかはわかっていても中々グリップできず常にブログつらいと思っていました。
コロナ禍で入ったスイッチ
4月頃、コロナ禍で世の中が一変しました。ブログにも書いたとおり Gaji-Labo の生き残りについてメッセージを発信したり、自分たちのOKRに生き残りの取り組みを織り込んだりして社内で目線を揃えました。
その結果 Gaji-Labo がこの先も環境の変化に対応しながら成長するには世の中に認知される必要があり、クライアントワークと折り合いをつけながら発信の質をあげていかなければならないというのが社内の認識として強く共有されたように感じます。
クライアントワークと折り合いをつけるという視点のおかげで、通常業務のなかで気づいたことや記憶に残しておこうと思ったことをそのままブログネタに出来ないか考える癖がみんなについたのはこの頃だと思います。
徐々に慣れてきて、それぞれがスタイルを掴む
そうやってあきらめずにブログ更新を続けたことで徐々に全員に変化が出てきたように感じます。
- 常にブログのネタにできるか考える癖がついた
- ここまで書いた記事と絡めることで書きやすくする
- 書き出しやオチの付け方に自分のスタイルができた
- アウトラインを考える工程と書き上げる工程などを分けることで時間の有効活用をするようになった
- etc…
とにかく継続していくために必要な体力がついたように感じます。
もともとアウトプットがとても苦手な会社でしたが、必要性を認識しチームで能動的に取り組むだけでここまで変われるのかということに驚いています。
通常業務の変化
ここまでだと「書くことに慣れたよ」という当たり障りのない内容ですが、通常業務でもあきらかな変化を感じています。
最近は OKR の影響もあり、社内のノウハウやちょっとした手順を esa や Wiki に書き溜めることで共有の手間を減らし業務の平準化・効率化をしようという流れが出来ています。
もともと「なにかあれば esa に書こうね」という話はしていましたが、僕も含めて書くことに慣れていないメンバーが多いのでどう書いたら良いかすら分からず文章化のプロセスはほとんど回っていませんでした。
しかし、みんなが他人に読まれる文章を書くことに慣れたことや、常にネタを探している結果、下記のような会話が Slack 上で増えました。
- いつか説明することになりそうだから手順まとめておいた
- 毎回やってることだから esa にしたい
- そのネタ面白そうだからブログか esa にしてほしいな
- いつかブログネタにしたいからとりあえず社内用にメモった
- etc…
社内文章を書くのも腰が重かった Gaji-Labo にとっては劇的な変化です。
コツコツと積み上げることも大事ですが、今回に関しては「ブログを意地でも更新しつづける」という(僕らにとっては)高い目標を設定したことで、ブログよりもハードルの低い社内文章の整備が一気に回り始めたように感じます。
出来るか分からなくても取り組み自体は正しいと信じて全員が更新を続けたこと、今できることをやるのではなく結果から逆算したアクションを積み上げたこと、これらの経験は社内に大きな発想の展開を生みました。
この成功体験をうまく使って「高い目標をどうやったら乗り換えられるか」という文化をどんどん育てていけたらと思っています。
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