受託でもOKRを回すコツ
Gaji-Labo ではOKRにメンバー全員が参加するようになりほぼ1年が経ちました。
最初の頃は中々上手くいかず「クライアントワークがあるとOKRが追加負担になる」という状態が長く続き、暇なときにOKRを進めたり・OKRのために受注をセーブするというあまり本腰を入れられない状況もありました。
最近はコツのようなものが社内に蓄積されつつあり、受託でもOKRやれるんだなぁという実感を強めています。
受託だとOKRが難しいポイント
受託でお仕事をしていると日々の業務内容はほぼお客様からのオファーに準じることになります。
そのため四半期ごとにOKRを設計してもKRの内容によってはクライアントワークが忙しすぎて全く手がつけられないというような事が起こりがちです。
日々の業務と連動する設計ができない限り OKR に集中しづらいのですが、業務内容は受注してみるまで予測が立てられず、連動に失敗するとOKRに関する行動が全て追加の負担になってしまいます。
やりがちだったこと
そのためOKR設計が上手くなかった初期は、クライアントワークとOKRが離れ過ぎていて、下記のような状況によく陥っていました。
- 日々の業務と距離の離れたアクションを行って疲弊する
- クライアントワーク vs OKR の対立軸を作ってしまう
- 日々の業務と OKR のスイッチングコストがつらい
たまたまコロナ禍だったりで業務余力があったため、モチベーションの破綻などは起こりませんでしたが、振り返ればあきらかに無理が生じていたと感じます。
うまくいき始めたこと
それらを反省して下記のようにチューニングを進めたところ、徐々にグリップしはじめました。
業務の質を磨く OKR を設定する
業務をとるかOKRをとるかという対立が起きる場合、多くは余裕がなくなっているときです。
そうであれば業務の改善を行うことで余裕を作り、それ自体がOKRと結びついているという状態を作るのも良い手だと思います。Gaji-Labo の業務効率やアウトプットの質が上がれば Gaji-Labo 自体の価値向上につながるので一石でかなりの効果を得られます。
- ドキュメンテーションなどで作業フローの平準化を行う
- 情報共有の効率化で無駄な業務時間を消し込んでいく
- 日々の業務を手分けがしやすい状態を作り、社内の負担が偏るのを防ぐ
- 価値ある仕事を見極めてお客様の満足度をあげる
- etc…
これらのような結果につながる Objective を設定できれば、業務時間あたりの成果が向上しメンバー全員がOKRに取り組む習慣を獲得できるようになります。
また、その過程でドキュメンテーションに慣れてきたため、ブログの執筆効率やマーケティング用の素材づくりなど自社のPR活動にも良い影響が出るようになりました。
クライアントワークのなかで出来るOKRと、追加でアクションが必要なOKRをきちんと認識する
OKRのアクション量を増やそうと思ったとき、どんな時間のとり方をすべきか認識していないと業務量がかさんでいきます。
クライアントワークのなかでも出来るOKRであれば、どんなときに行動を調整すればKRが進むのかを考え共有できればかなりの進捗が出せます。一方クライアントワーク以外の時間でしか進められない物であれば、そのことを認識して計画を立てられなければ実行チャンスを作れず無下に時間がすぎていきます。
最近はメンバーでアクションの計画を立て、出来るだけ属人性を排除したタスクを用意することで、バトンタッチをしながらOKRをすすめるというスタイルが Gaji-Labo 内で確立しつつあります。
どうしても属人性の高いタスクがある場合は、その人のクライアントワークで発生した業務を他のメンバーがサポートするような形で連携しています。
この連携ができるようになってきたのも、OKRで情報共有や手分けをしやすい状況づくりが進んだおかげです。
OKR も業務であるという認識の醸成
受託で仕事をしているとお客様の期待に答えることが自分の使命だと思い、クライアントワークこそが最重要という認識になりやすいと思います。
それ自体は悪いことではないのですが、最近は「Gaji-Labo が強くなってより高い価値をお客様に届けることは何よりも重要」ということで、OKRも業務であるという認識が広まっているように感じます。
「通常業務」と「OKR」という表現はつい今もしてしまいますが、 Gaji-Labo では OKR も重要な業務として徐々に実行量が増えてきています。
この1年はいかにOKRを動かすかということで小さなアクションを積み上げてしまうことが多かったですが、徐々にグリップしてきたことで活動量が増えて大きなアクションを打つ余裕も出てきたように感じます。次の1年はここまでの数倍の進捗を出していきたいです。
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