山岸が読みたい必読本、2020年9月版
こんにちは、Gaji-Labo山岸です。
最近は涼しくなってきたこともあり、快適な読書が楽しめるようになりましたね。以前にも読みたい本を紹介しましたが(もちろん読みました!)、この秋に読みたい本もどんどん積まれていきます。
今回もまた、最近の山岸が特に意識に留めている本、アンテナを立てているジャンルの本を数冊紹介したいと思います。
これからのデザイン文化を考える本
『日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化』
デザインするということは常に価値の選択であり、意思決定であり、すなわち「政治」です。本書で著者は、そうした政治(政策)を「プロジェクト中心民主主義」という視点で捉えることで、自分がいる場所(ローカル)から世界を変えるソーシャルイノベーションを説きます。そして、私たち一般の市民がいかにデザイン能力を伸ばし、「デザイン文化」として根付かせ、より大きな政治・社会変革に関与しうるのか、その道筋を示します。
この本に隣接する領域を扱っている本として、『行政とデザイン 公共セクターに変化をもたらすデザイン思考の使い方』もチェックしておくといいのではないでしょうか。どちらかに興味のある人は、どちらにも興味を持つと思います。
ライティングとデザインの関係を考える本
『Writing Is Designing: Words and the User Experience』
Without words, apps would be an unusable jumble of shapes and icons, while voice interfaces and chatbots wouldn’t even exist. Words make software human–centered, and require just as much thought as the branding and code.
これもまだ読んでないので期待値込みで紹介している感じです。こちらも出版されたばかりでまだ翻訳本が出ていないので、原著を読むか…という気持ちで積読中です。
この手の本は翻訳されること自体が減ってきていると感じます。翻訳を待つと2年後なんてこともざらですし、翻訳されない場合は読むことすらできない。なので割り切って、たとえ英語での読解と理解度は低いとしても読んでみる、という気持ちを持つようにしています。
大きな意味での自律的なデザインについて思索する本
『Designs for the Pluriverse: Radical Interdependence, Autonomy, and the Making of Worlds』
In Designs for the Pluriverse Arturo Escobar presents a new vision of design theory and practice aimed at channeling design’s world-making capacity toward ways of being and doing that are deeply attuned to justice and the Earth. Noting that most design—from consumer goods and digital technologies to built environments—currently serves capitalist ends, Escobar argues for the development of an “autonomous design” that eschews commercial and modernizing aims in favor of more collaborative and placed-based approaches.
こちらは読んでみるか、と積読してからかなり時間が経ってしまっている本です。が、この秋には読み進めたいと思って掘り起こしてきました。読むぞ。
マーケティングの定石がわかる本
『デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?』
多くの企業・マーケター・コンサルタントが「成果の出ない施策」を繰り返してしまうのは、デジタルマーケティングの「定石」を知らないから。これは「経営資源の無駄づかい」以外の何物でもありません。
耳が痛い。
私は自分のキャリアとしてマーケティングが真ん中になかったので、マーケティングに関してはアシスタントレベルの知識と経験しかありません。今はマーケティングの強い人を師匠にして、弟子としてぼちぼちとセオリーを学び直しているところです。
そういう状況の中で新しく出版された本なので、一も二もなく読みました。勉強します。
本を読むのは楽しい
本、大好きです。私は本を読むのが好きなので、本を読むことがあまり苦にならないタイプなのですが、それでも読めないな〜という時期があったりします。しかし、秋めいてきて読書が捗る季節になってきました。読むのに集中できると、やっぱり楽しいですね。
母国語で本を読めるのはうれしい
私の本の読み方の特徴として、「これ読みたい」と思った本があると同じジャンルの本を3冊くらい固め読みする傾向がある気がします。複数合わせて読むと、一冊だけを読むより視野が広がったり、メタな読み方が得られたりするからです。
そんな読み方ができるのも、母国語で書かれた本がたくさんあるからなんですよね。英語縛りで本を読めと言われたら、そんな読み方はできないと思います。普段あまり意識しないけれど、母国語で本を読めるというのは本当にありがたいことなんだと実感します。
デザインの仕事をしていると、言語化についていつもいつも考えるようになります。その言語は母国語を指すことが多いわけですが、言語化にあたって母国語を深く理解することは大事だなとも思うわけです。
読むのが楽しいから本を読んでいますが、本を読むことで言語感覚が磨かれることもあるだろうと思います。母国語で書かれたいい本をたくさん読み続けたいな、と願います。
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