チームとプロセス支援に重点を置く新規事業開発の現場でビジョンマップをどう活用するのか
こんにちは、Gaji-Labo山岸です。
前回、UIデザイン案件の文脈で「キックオフミーティングでチームビルディングのためにGaji-Laboがやっていること」という話を書いたのですが、今回はチームとプロセス支援に重点を置く現場でビジョンマップをどう活用していくのか、を書いてみたいと思います。
キックオフワークショップでビジョンマップを作る
チームとプロセス支援、中でも新規事業チームのサポートを行う際には、こちらからの一方的なヒアリングではなく、キックオフワークショップをしっかりと行います。ワークショップの中では、ビジョンマッピングを当事者の手で行ってもらうことが多いです。
ビジョンマップには、普段のヒアリングでもお聞きしている要素を同じように盛り込みます。
- 組織の持つ大きなビジョンを確認する
- ビジネス上のマイルストンを確認する
- 何を道しるべにするのかを確認する
- 誰と行くのかを確認する
最初に作ったビジョンマップは「作って終わり」ではない
新規事業立ち上げ時のチームビルディング支援を行う場合には、ここから「どんなサービスやプロダクトを作っていくのか」を真剣に考えていくわけですが、ビジョンマップを作りっぱなしで終わるのではなく、エンドユーザーに届くところまでをきちんとリンクさせて考えることを大事にしていきます。
最近ではDXの文脈もあり、B2BやB2B2Cのサービスを考える新規事業チームも多くあると思います。様々なニーズや課題が混在した複雑なサービスについて考える際に、HMW = How Might We? と問う手法を活用したりします。
新規事業を立ち上げる際のプロセス支援では、HMWのマッピングに当てはめながら初期アイディアを整理したり、ブラッシュアップしたりしていきます。
ここで大事になるのは、必ずビジョンマップに立ち返って「目的が別のところに逸れていないか」「掘り下げるべき課題が散漫になっていないか」などを点検することです。Why、What、Howがきれいにつながっていることが、ぶれないサービス展開を生み出すからです。
サービスをデザインしていく過程の中、かなりずっと先までビジョンマップは大事に使い続けます。ビジョンマップを関係者自身で作り込むこと、作ったビジョンマップを続けて使っていくことで、ビジネスサイドとデザインサイドの共通言語が失われず、コアがぶれないまま開発まで持っていくことができるようになるのです。
オンラインでも同じようにマッピングを活用できる
ビジョンマップにしてもHMWマップにしても、以前は大きな模造紙を壁に貼って行うのが当たり前でしたが、今はオンラインワークショップの機会のほうが多いので、miroなどのオンラインホワイトボードツールを活用してマッピングをしていくことも増えました。
ボードにテンプレートを貼って、その上にふせんパーツや吹き出しパーツを置いて作っていくと楽ちんです。いくつでもコピー&ペーストができる点がうれしいですよね。
小さなマップでも構わないので、皆さんもご自分のチームでビジョンマップを作ってみてはいかがでしょうか。自分には見えていなかった角度から、チームやサービスを見つめ直す機会になります。
Gaji-Laboはスタートアップチームの伴走をします
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「はじめて任される新規事業チームだが、プロジェクトがなんとなくうまくいっていないその理由がわからない」
「ビジョンやコンセプトを可視化してチームの共通言語にしたいが、どうしたらよいだろう」
などなど、新規事業に取り組むチームならではのお悩みごとをお持ちでしたら、まずは一度お気軽に Gaji-Labo にご相談ください。
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