B2B2Cのサービスをすばやく検討したいときに使えるシンプルなキャンバス
こんにちは、Gaji-Labo 山岸です。
新規事業を考えるチームのプロセスを支援する際に、さまざまなフレームワークを使用しています。キャンバスやマップと呼ばれる形のシートを使って、すばやくたくさんアイデアの検討を繰り返すことも少なくありません。
Gaji-Laboでは、ここまでの知見を組み合わせて様々なパターンのキャンバスを用意し、ナンバリングして管理しています。プロジェクトの状況に合わせて、最適なキャンバスを選んで活用します。
B2B2Cのサービスを検討するためのキャンバス
ある時期から、B2B2Cの領域を扱うチームのサポートがぐんと増えました。デザインスプリントやリーンスタートアップでよく使うキャンバスは、B2CやB2Bを扱う際にはわかりやすいのですが、B2B2Cのサービスになるとフレームワークへの落とし込み自体が難しくなる傾向があると感じています。
もちろん、練度の高いビジネスデザイナーやスタートアップチームは問題なく取り組めるのだと思います。しかし、これから新規事業に取り組んでいこうとしている生まれたてのチームにとって使いやすいフレーミングはないものか? そんな課題感を持ちながらいくつかの新規事業チームと一緒にアイディア検討や価値検証を進める中で、こんな図が生まれました。
チームメンバーと対話をしながらホワイトボードに描いた図がはじまりなのですが、これは使えそうだということで、早速キャンバス化して使ってみました。つまり新規事業を作る現場から、必要に迫られてリアルタイムで生まれたツールといえます。
使ってみるとなかなかいい感じだったので、いつでも使えるようにテンプレート化したものが以下のキャンバスです。
どなたにも使っていただけるよう、クリエイティブ・コモンズ 表示 – 継承 4.0 国際 ライセンス でPDFを配布しています。
- 13-simple-b2b2c-canvas-A4.pdf (1.6MB)
雑に作って雑に捨てるためのお手軽キャンバス
リーンスタートアップの初期段階でひとつのアイデアに固執したり、時間をかけすぎたりすると、他の大事なことを見落としてしまう可能性があります。そのために、「捨てる」という判断はとても大事になると思っています。
さくさくたくさん作って、さくさくたくさん捨てる。B2B2Cのアイディアを大量に検討するために、このキャンバスはなかなか便利だと思います。
もちろん、世の中にはよくできたフレームワークがたくさんあって、よさそうだと判断したアイデアを詳細に検討したり、じっくりと掘り下げたりするのに最適なツールはたくさんあります。
自分や自分のチームにとって、今どんな手法やツールを使うことが最適なのか? を考え、選択していくことが重要なのだと思います。成果が上がらないと感じているとき、悪いのはツールではなく使いかたです。ツールの選択とツールの使いかたの両方を、定期的に見直したいですね。
Gaji-Laboはスタートアップチームの伴走をします
「新規事業に取り組んでいるが、ビジネスから開発までのプロセスがなかなかうまく繋がらない」
「はじめて任される新規事業チームだが、プロジェクトがなんとなくうまくいっていないその理由がわからない」
「ビジョンやコンセプトを可視化してチームの共通言語にしたいが、どうしたらよいだろう」
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