複利が効く活動で次の10年をつくる
年が明けるタイミングで「意義のある活動ってなんだ?」ということを考えていました。社内向けの内容ですが、年初に考えていたことの一部を宣言の意味合いもこめて書いてみます。
不況期こそ活動量を増やす
この一年でコロナ禍の影響がもろに出ている業界と影響を受けなかった業界がはっきりと分かれてしまいました。
財政出動や社会の変化にあわせた投資などで活況を呈する領域も出てきてはいますが、社会全体で見れば好景気が来ると楽観することはできない状況です。
昨年は予測不能な状況にあわせて生き残ることを最優先に活動していましたが、今年からは中期での成果を視野に入れた活動を増やしていきます。
不況期だからと活動量を減らせば市場の縮小よりも早い勢いで事業が衰退していきます。それを避けるためにも中期目標を見据えた意義と意味のある活動を増やす必要があります。
複利が効く活動を見極める
市況が安定しているときは目の前の仕事を全力でこなし、ひたすら得意領域に集中して案件を回していくのが活動量を増やす最適なアプローチでした。簡単に言えば「来た案件ガンガンこなす」です。
しかし、不況となれば目の前の仕事に集中できる状況が整いません。「スケジュールが厳しい案件」「予算が厳しい案件」「仕様に無理のある案件」「そもそも仕事がない」そんな状況に追いやられてしまえばただ疲弊するだけで、事業を継続する意義を失います。
そんな状況を打破するために即効性のアプローチ(ひろい範囲の広告や営業代行の活用などなど)を取ることも不可能ではないですが、即効性が高いものほど効果が持続しないのは世の常です。
幸い今の Gaji-Labo は短期の業績を死守しなければいけない状況ではありません。そのため即効性は低くても中長期で効果が積み上がっていくような活動に集中する余力があります。
そこで今年からは「複利が効く活動」を常に探して単発で効果が切れる活動よりも一回ごとの効果が持続し組織の成長を押し上げていくような活動を重視することにしました。
まず直近ではこれらの領域に取り組んでいきます。
認知の獲得
Gaji-Labo が社会に認知されればされるほど複利的に色々なチャンスに恵まれます。
昨年はメンバー全員の並々ならぬ努力のおかげで営業日は毎日ブログを出すという活動を一回も切らすことなく一年継続してきました。この一年でアウトプットへの抵抗感がかなり薄れたと感じています。ブログきっかけの接点も増えておりみんなの努力に感謝しています。
今年からはアウトプットの仕方をチューニングしていき、我々のことを必要とする方たちの役に立つコンテンツをいかに出していけるかを突き詰めていきます。
また、これまで取り組んでこなかった活動のなかにも効果が持続するものがあるはずなので、それらの仮説検証も増やしていきます。
採用活動
Gaji-Labo は代表(僕)の非社交的な性格もあって採用の腰がずっと重かったです。しかし、優秀なスタッフの人数こそ活動の源泉です。
今いるメンバーだけでどうにかする発想を捨て、常に新たなメンバーを迎え入れられる体制を作り、今よりも大きな成果を持続できる組織にします。
より良い採用活動をおこなうには前段の認知の獲得が重要になってきますが、それ以外にも「どんな人と一緒に仕事をしたいか」「今の弱点を補ってくれるのはどんな人か」「今の強みを最大化してくれるのはどんな人か」などをしっかりと考えて、そういう人たちへの直接的なアプローチがどれだけ増やせるかも重要です。
ナレッジの構築・スキル強化
受託の開発案件としてはチャレンジングな要件も多く、日々新たな知見を得ることが多いと思っています。
ただ、そうやって得た知見やスキルがしっかりと社内共有されているかと言うとまだまだ弱いと感じています。
「高いスキルを得る」活動と「得たスキルを社内で平準化する」活動の両方を積極的に回していくことで複利的にスキルが強化できる仕組みを作りたいです。
またそこで得た知見をスムースに外部に公開していければ、より効率的に「認知の獲得」や「採用活動」にも繋げられるので一石二鳥ですね。
プロジェクトだけを回す日常からの脱却
今までの Gaji-Labo はお客様のためにプロジェクトの成果を重視し積極的なコミットを意識してきました。
しかし、振り返るとプロジェクトごとで得たノウハウや頂いたフィードバック・評価を適切に次に活かせていたかと言うとあまりできていませんでした。Gaji-Labo の成長が止まればお客様に貢献できる価値も小さくなっていくので、この状況はあまりよくありません。
「複利が効く活動」はいわゆる「案件外業務」もあると思いますが、プロジェクトを回すなかで少し行動を変えるだけで得られる成果もたくさんあります。
この記事では具体的な事に触れる余裕がありませんが、社内でどんなアプローチがとれるか活発に議論していきましょう。またその議論の内容もブログとしてアウトプットしていければと考えています。
複利的に成長していく組織の構築に全員で関わることができれば、メンバー個人個人も今より大きな成長曲線を描くことができ、今後のキャリアにも必ず好影響を与えると信じています。
またそうなるようにリードすることこそが経営層の仕事だと自覚して取り組んでいきますので、今年もみんな一緒に挑戦していけたら嬉しいです。
本年もどうぞよろしくお願いたします。
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