「デザインを仕上げる」という言葉の意味と難しさ
ここ数年で、複雑な業務系アプリやBtoB / BtoBtoC 向けのアプリをデザインする機会が増えています。弊社ではもともとtoCよりもtoB向けの案件割合は多かったのですが、世の中的にも業務をデジタル化する流れが加速しているのを感じます。
要素が多く複雑なUIをデザインするとき、「全部載せる」のもよくないし「肝心な要素が欠けている」でもよくありませんよね。プロダクト開発に携わる人はみんなそれをわかっているはずなのに、実際に組んでみるとなかなかうまくいかないことも多いです。
また、リリースを小さく早く行うことも重要になっています。開発サイクルを区切って機能ごとにリリースをしたり、段階的にアップデートをしていくことは、今では当たり前のお作法です。
そんな中で「デザインを仕上げる」というのは、かなり大変なことだと感じています。目の前のリリースのことだけでなく、将来的な拡張やビジネスの方向性を汲み取ったうえで、今必要な要素を確実に積み上げる必要があるからです。
実際のUIデザインの作業は、ビジネスに効くUIデザインを行うために概念をモデル化し、モデルを共通言語にしてコミュニケーションしながら、実際に触ることができる=タンジブルな状態の形にしていく作業です。ゼロからUIを起こすときも、今あるUIをブラッシュアップするときも、基本の考え方は同じだと思っています。
プロダクトを形にしていく作業の中で、チームが同じゴールを見ていないと、今どのレベル感で仕上げる必要があるのかがブレていきます。そのため、期待値どおりの段階に辿り着かなかったり、無駄に作り過ぎてしまったりということが起こります。
「デザインを仕上げる」ためには、デザインの最終成果物を完成させることだけを考えていてはいけないと感じます。その最終成果物がどうあるべきかをすり合わせ、そのフェーズでの開発チームでの認識を揃え、あやふやだった機能要件や体験としてのキーポイントを都度都度磨いていく歩みが必要です。
デザイナー自身が「デザインを仕上げる」ことの意味をしっかりホールドすること、それを独りよがりではなく開発チーム全体の認識としてすり合わせること。そう考えていくと、「デザインを仕上げる」という言葉はたくさんの意味を含んでいるなぁと感じます。
大事なのは、言葉の定義を考えすぎるよりも、そこに到達するために何をすべきかを考えること、そして行動することだと思います。Gaji-Laboもチーム全体で考えられる会社になっていきたいです。
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