チームの中でひとりひとりが保っていきたいストレッチゾーンとは?
最近はチームのコンディションづくりやそのための動き方について話す機会がまた増えてきています。チームが生まれるプロセスに立ち会うのって、いつも新鮮でうれしい気持ちです。
デザインプロセス支援の案件、中でもスタートアップ系のチームに対してよく言う内容については、このブログの中でも何度か書いてきました。
今回はチームの中で学習を繰り返しながら成長していくプロセスに着目したお話を書きたいと思います。
コンフォートゾーンとストレッチゾーン
パフォーマンスの理論や学習に関する理論の中でよく出てくる概念図に、3つのゾーンの概念図があります。
1. コンフォートゾーン(慣れ親しんで快適な空間)
2. ストレッチゾーン(未知の領域で成長できる空間)
3. パニックゾーン(ストレスや負荷が強すぎる空間)
3つのゾーンについてざっくり説明すると、ストレスを感じず安心感が得られるゾーン、未知のものに出会いながらそれに対応していくことが求められるゾーン、恐怖心が勝って冷静でいられないゾーン、みたいな感じです。
快適な状態に身を置きすぎても進歩がないし、パニック状態になっていても成長は見込めません。いかにしてストレッチゾーンの中でのびのび動くかというのが成長の鍵になりますが、そのためには本人のマインドと周囲のサポートの両方が必要だと考えます。
人によって、場合によって、ゾーンの厚みは変わる
ひとくちで3つのゾーンとは言っても、それぞれの厚みにはさまざまな形がありますよね。たとえ周囲がどんなに働きかけてもコンフォートゾーンから出る気がない人もいれば、そんなに気合を入れなくてもストレッチゾーンをどんどん広げていける人もいます。
自分がどんな状態なのかな? 一緒に高いハードルを乗り越えようとしているチームメイトはどんな状態なのかな? というのが把握できているのといないのとでは、動き方も変わるんじゃないかと思います。
チームのみんながコンフォートゾーンを出ない状態というのは、生産性とポジティブ度の図では左側の状態になりやすいのかなと思います。また、みんながパニックゾーンに近い場所に居続けると、右下の状態に繋がりやすくなるのかもしれません。
気持ちよく動けるストレッチゾーンの中で新しい課題にチャレンジし続けること、そんなチームが作れたら最高ですよね。チームの在りかたに決まった正解は存在しませんが、関わるチームが少しでもいいコンディションでいられたらいいなぁと思います。
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