進行中のプロダクトに関わるときのUIデザインの動き方
プロダクトのUIデザインに関わるかたちとして、ゼロからの立ち上げで作る場合とすでに動いている場合があります。
動いているプロダクトに対して、新規機能の追加や仕様のアップデートのためのデザインをするときに考えたいことや気をつけたいことを書いてみたいと思います。
以前山岸が「動いているプロダクトに対して、UIデザインでコミットするということ」の記事を書いていますが、実際のプロジェクトでの動き方について書きます。
情報の整理で最新の理解を深める
プロダクトの仕様は変化していくものです。プロダクトの仕様がアップデートされてきているとき、UIデザインをつくる上では、再度でも最新の仕様や要件などの情報を把握しておく必要があると思っています。前提が変わっていることもあるので、随時もう一度はじめから仕様を見直すことは大事なことです。
プロダクトに新たな機能を追加する場合、結果のための適切な体験のために機能の要件や仕様の情報整理をします。複雑な概念を扱う場合やフローが複雑な場合であるほど、情報の整理と理解は大事なことだと思います。すでにあるプロダクトのUIデザインをベースに調整するだけに集中すると、機能の芯になる部分を見失いかねないので、いったん仕様や要件の言語化や抽象化を行います。
UIデザインの設計として、表層的のUIのビジュアルに引きづられないように、言語や抽象的なチャートにするなど構造的に理解するとよさそうです。テキストの仕様を書き写して、UIデザイン向きに書き直すことも理解を深めるのに役立つのではと思います。
体験を組み立てる
機能の構造的な理解から、ユーザーが扱いやすい流れを考えます。
機能=フローのように単純ではない場合、機能によるアウトカムとアクションが1対1にならない場合、ユーザーの操作の複雑性も上がります。
What と How の課題に置き換えて、「何をどうやって?」に対しての解決になる動きや流れを考えます。細かいレベルでは、ユーザーの動作に対してのアウトカムもしくはフィードバックを出していくことで進めていく流れを作っていきます。
- 何をしたらどうなるか
機能で実現できること、起点から結果の間に起こることを考える。 - 何をどのように提示するか
体験において、適切な情報の提示や提供の仕方を考える - 何をどのように動かすか
どのように動かせる・触れるインターフェイスにするかを考える。
できること・できないことをすり合わせる
新しい機能の理解からデザインの設計の間に考えるときには、疑問や課題になることが出てきます。
新機能の要件からデザインへ落とし込む際に要件の中から小さい課題や小さい疑問にくだいて解決できるようにすると、機能のUIデザインへ進むかたちに積み上がっていきます。
また、なにより大事なことは、個人の思い込みで進めてしまわないことです。
UIデザインで設計することの中には、開発の実際としてできること・できないことも出てくるはずです。それも1つの新機能の課題になるので、課題の中でできること・できないことをすり合わせる動きも忘れずに連携しながら進めていきたい。
このあたりはプロダクトのフェーズやスコープによって着地点をどうするかもあるので、UIデザインのアウトプットにひきこもらずに企画レベルや開発のメンバーとも連携と相談はできるようにしていたいです。
UIデザインの観点で理解した内容を共有するようにすると、認識あわせとすり合わせがしやすいかもしれません。
進行中のプロダクトへの新規機能追加においても、要件の理解と内容整理から課題をあげて解決する流れは変わらないと思います。新規機能追加のための課題とその解決はUIデザインに必要なことであり、UIデザインだから解決できることがあると考えています。
新規機能の実現にむけてUIデザインから前に進める動きをうまくリードできるよう、理解や課題の力を磨いていきたいと思います。
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