受託だからこそ学べること経験できること、あるいは得意なことを繰り返せる環境のメリットついて


何事も人によって得意不得意があるのと同じように、企業にもそれぞれ得意な分野と不得意な分野があります。それは受託の制作会社・開発会社でも同じです。
人も企業も得意な分野に集中できるとさらに腕を磨くことができます。今日は普段見過ごされがちな受託企業で働くことのメリットについて、得意なことを繰り返すことという視点で書きたいと思います。

得意分野の仕事を繰り返すことで効率的に学習できる

受託企業で働くことのメリットも大小様々ありますが、個人的には領域を絞った経験を繰り返すことで効率的な学習ができることが大きいと考えています。
もちろん闇雲に同じことだけを繰り返していれば、成長曲線はゆるくなっていき出来ることや応用の幅が狭い成長の仕方をしてしまう危険もあります。しかし、自分のやりたいことや強化したいスキルに関わる分野が業務とマッチしているとき受託企業に所属するメリットは最大化されます。

とくに新規開発や大規模な改修など一つの事業会社のなかでは、あまり繰り返し発生しない業務も受託では何度も繰り返すことが可能です。というか得意な分野を絞ることで人材を高度化し、構築したノウハウとプロセスから利益を出すのが受託企業のあり方なので必然的にそうなります。

Gaji-Labo が得意とするウェブフロントエンド開発やUIデザインについても、一つの事業会社でゼロから着手することはそう何度もあるものではないと思います。しかし、受託企業である Gaji-Labo にはその相談がよく来ます。
特定技術を繰り返し学ぶチャンスは受託企業にも多くあると考えています。

様々な条件で同じフェーズの経験が積める

事業会社でデザインや開発の仕事に従事していると、基本的にプロダクトは成長し続けるため、同じフェーズを何度も繰り返すことは少ないと思います。もちろん、大きな事業会社で新規事業専門のチームやグロース専門のチームなどに入れた場合は別ですが、大抵は腰を据えて長い時間かけて、ひとつのプロダクトを成長させていくのが普通ではないでしょうか。

そうなると、各フェーズごとの自分たちの失敗や成功が再現性のあるものなのか、それとも「たまたま」だったのかを多角的に知ることが難しくなります。もちろんプロダクトの成長を考えれば一度すぎたフェーズの再現性よりも次のフェーズの成功のほうが大事なので掘り下げもほどほどで問題ないかもしれません。
しかし、個人の成長で考えた場合は見え方が変わります。

様々な要因でプロジェクトの成否が決まる環境では自分の脳力に自信を持つことが難しかったり、反省を活かす機会が足りなかったりします。(新規開発で得た知見は新規開発のときに生かしてこそですよね。)

受託企業ではその企業の得意なフェーズや工程・作業内容を繰り返す傾向があります。しかし、繰り返すと言ってもクライアントやプロジェクトが変われば条件が変わります。
ユーザーの傾向・ビジネスドメイン・技術スタック・予算・スケジュール・人員構成・etc… 同じフェーズを繰り返していても条件は毎回違います。
そうすると自分たちの失敗や成功の要因をいやでも突きつけられます。前提条件に無理があったのか?自分たちのノウハウに不足があったのか?考慮漏れ?技術不足?などなど。
同じフェーズを何度も繰り返すことでノウハウを構築し、自分のスキルとしてしっかり身につけられるチャンスが多いのは受託企業の良いところだと思います。

Gaji-Labo で経験できること

とは言っても、冒頭でも書いたとおり企業によって得意分野が違うため経験できる内容も会社によって様々です。
Gaji-Labo の場合は、スタートアップを含む事業会社の支援を得意領域としています。
そのため下記のような場面での経験が多く積めます。

  • 新規事業の立ち上げ
    ゼロベースからのアプリケーション開発やUIデザイン
  • グロースフェーズでの大規模な機能追加
    物量勝負とスピード勝負の複雑な機能追加や大規模改修
  • グロースに向けたリファクタリングや改修
    シード期の混乱から脱出するための繊細で技能を必要とする改修作業

大きく上記3つのフェーズの業務が多くなっています。これらのフェーズで活躍できるスキルはどれも集中して経験するのが意外と難しい割に、事業会社でも即戦力として常に需要のあるものです。
(今回は詳しく触れませんが、いづれこれらのフェーズで学べることなども記事にしていきます。)

事業会社と受託企業のメリットを理解して良いキャリアパスを

一般論として受託企業より事業会社のほうがチャンスが多く出世したときのメリットなど比較にならないと思われているのではないでしょうか。
かつては受託企業から事業会社に転籍するのはとてもむずかしい事のように感じられました。そのため高みを目指す人にとって受託企業への就職は消極的な選択かもしれません。

しかし、時代も変わり、少なくともウェブ関連の企業においては転職そのもののハードルがとても下がりました。どこも即戦力をとても求めています。経験を積める環境を積極的に探すことで様々なキャリアパスがひらけるようになりました。
「一回受託企業に入っちゃったらキャリアは終わり」なんていうことはありません。実際にいま第一線で活躍しているベテランの方々の中にも受託経験のある方が沢山います。

事業会社と受託企業では経験できるものに大きな違いがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解して自分のキャリアを積極的に選択出来る方が増えればウェブ業界の未来は明るいと思っています。
そして、あなたの強みをさらに伸ばす環境として Gaii-Labo を選んでくれる方が一人でも増えたらとても嬉しいです。

Gaji-Laboでは、UIデザイナーを募集しています

弊社では手ざわりのいいUIを通して事業に貢献したいUIデザイナー、一緒にお仕事をしてくださるパートナーさんの両方を募集しています。大きな制作会社や事業会社とはひと味もふた味も違うGaji-Laboを味わいに来ませんか?

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投稿者 Harada Naotaka

受託と事業会社の両方を経験し、沢山の事業を見てみたい気持ちで Gaji-Labo を共同創業。普段は雑用やったりプロジェクトマネジメントやったり、たまにフロントエンドのコードを書いたり。直近は Gaji-Labo をデザイン会社に転換していく課題に挑戦中。期待値コントロールにステ全振り。