道具としてデザインのツールを選ぶ
前回のブログ記事でFigmaを主なUIデザインのツールにしたことによる考え方への影響について書きました。
UIデザインを現在Figmaで制作していますが、デザインのツールは移り変わるものでないかと思うのです。
デザインツールは道具
日本語と英語の言葉としての話のようですが、デザインツールはあくまでもツールであり道具であると思います。
この場合の道具としての意味では「替えの利く」ものとも言えるかなと。
デザインツールのFigmaも多数のライバルツールがあります。同様のことができるものにはXD、Sketchがあります。現在のUIデザインではFigmaのシェアが高いようですが、Macでデザインする場合はSketchが強い時期もありました。 私もWebサイトのデザインを始めたころはPhotoshopで作っていました。
画面の画(絵)をつくることはいずれのツールでもできます。その画の違いにもあまり差はないと思います。
極端な話、デザインの画を書こうと思えばデザインツール以外にもPowerPointやExcelで書けるといえば描けます。
つくろうと思えばつくれる。そのツールで違うのは操作や描き方の機能になるでしょう。
どのツールで描くか・つくるかは、デザイナーがその場に合わせた選択になります。操作性や時間を含めたコストとアウトプットのしかたでどれが最適化考えることになります。
替えが利くことをわすれてならないのは
SketchからFigmaにデザインツールを選ぶ流れが見えてきたとき、デザインツールの習熟をデザイン仕事の進め方と結びつけすぎると危ないなと思いました。
この先の10年後に、同じデザインツールでデザインしているかどうかはわかりません。ツールに頼りすぎると他のことへの切り替えが難しくなります。画面をつくることは変わらないかもしれませんが、他のツールでできないことがあるとどうしようもならない、ということも起こるかもしれません。
Figma が強くなってきた理由のひとつは、デザインデータの共有のしやすさだと思います。
PhotoshopやSketchになかった開発への共有がハンズオフで一気通貫にできるとなったとき、このツールの考えられた機能に感動したものです。
UIデザインで替えの利くデザインデータの作り方は、開発への共有も考慮したものであるのは変わりがないように思います。
どういうところを抑えておくべきかという知見を溜めて、対応のしやすいデザインの進め方をしていきたいと思います。