フロントエンドエンジニアのスキルやキャリア観ってどんななの?
話している人
がじ専務&じら常務
Gaji-Laboの社内デジタル環境でいろいろなお手伝いをしているがじ専務&じら常務。みんなのシリーズ記事をまとめたり、卒業したスタッフの過去記事を記録したり、Twitterをやったりしています。
hchaki
Webライターもやってるフロントエンドエンジニア。Reactに自信あり。デザイン畑の出身で気持ちのいいアニメーションやインタラクティブもできちゃう。スペイン語を少し話すので中南米が好き。
自己紹介
がじ専務です。
今回はインタビューの聞き役としてお手伝いにやってまいりました。よろしくお願いいたします。今日はちょっと真面目モードでお聞きしていきたいと思います。
2021年10月に入社した茶木です。フロントエンドエンジニアです。
今日はざっくばらんな感じで、スキルとキャリアについて会話できたらいいなと思ってます。
今のスキル感に至るまでどんな道を歩いてきたの?
ではさっそくお聞きしたいと思います。茶木さんはGaji-Laboに入社するまでは、どんなお仕事をしてたのですか?
ざっくりこんな感じです。
- 組み込み系のプログラマー:だいたい3年 C, C++ を使ったお仕事
- スペイン留学:だいたい2年
- コーダーの会社:だいたい3年
- デザイン会社のエンジニア:だいたい8年
- Gaji-Labo 合流!
新卒からプログラミングの仕事はやっていたのですね。
スペイン留学については、入社面談のときに「見識を広げるため」と言っていたと聞きましたが、見識を広げるとは、これいかに?
大学も理系で、なにか合理や理知の偏った物の見方を少し窮屈に感じていました。ここで一度、知らない言語・文化を通して、判断基準を広げておこうと思ったのです。
(働きたくなくて、のんびりした街でスペインにいた、というのは黙っておこう)
次の2社はWeb関連の仕事ですが、Web関連の仕事はそれが初めてですか?
そうですね未経験でした。
ただ、自己流でブログやFlash でゲーム作ったり、クオリティはマチマチだったけど見せるものはたくさんあって、それを片っ端から入社面接で見せたら、採用の決め手になりました。
ほぉ〜、なるほどですね。Webの仕事をしはじめたあたりでは、どんな感じだったんですか?
基本ができてなさすぎて、何やっても新鮮でした。
笑っちゃうくらい何も知らなくて。
エンジニアの仕事の範疇もよくわかってなかったので、逆になんでもやってましたね。 Photoshop や Illustrator を使って簡単な修正とかも実はできたりするし、最近は実務で役に立つことは少ないけど、お得だなあと思ってます。
なるほど。お得っていうのはよいことですね。
では、そんな茶木さんがフロントエンドエンジニアとして形になってきたのは、いつぐらいのことなのでしょうか?
チームで動くことがあっても、エンジニア・デザイナー・ディレクター各1名くらいの規模での制作が続いたんですね。エンジニアとしてはほぼ独学。でも、ある日状況が変わったんです。
いろんな違った会社からエンジニアが複数名集まってやる大きなチームのサービスにジョインします。そこがエンジニアとして形になり始めるスタート地点ですね。
スタート地点とは?
というのは、自分が「ものを知らない」と気がついたからですね。
基本的なツール、webpack や GitHub すらも知らないし、スプリントやアジャイルといったプロジェクトの動かし方の知識もないんです。周りの人が言ってることがわからない。
確かに、独学だと偏りが出るのかもしれないですねぇ。特にチーム開発に必要なものを学ぶタイミングはなかなか得られないと聞きますが、そのパターンですかね。
「わー!やべー!」って、
気がついたら、サバンナで服を着てないみたいな。
なるほど、サバンナ。
そこから成長は早かった気がします。
やっぱ、野生動物がいる中で衣類を身に着けない不安じゃないですか。でも、ビクビクしながらもサバンナの広大さは、自由でもあって、あちこちに落ちてる服を拾い集めて回るのは、経験のおかげか意外と容易だったし、出会うエンジニアの生態の理解も進み、どう振る舞えばフロントエンドエンジニアに擬態できるとわかったんです。
チームで実際に動き、足りないものを見つけてフロントエンドエンジニアらしくなってきたということですね。
今後はどんなキャリアパスを思い描いている?
今のスキルにたどり着いた理由、まだまだ聞き足りないところですが、今後はどんなキャリアを思い描いてますか?
正直に言えば、長期的な視点は描けていません。
ただ、ディレクターよりはエキスパートエンジニアといった、なにか実際に手を動かしていたいと考えています。かといってディレクション能力がいらないとも考えていなくて……
これが参考図書なんですね。
ひとつめは、計画ではなく変化に適応するつもりだということです。
21Lessons の中で、21世紀は変化が早すぎる時代なので、先々のことを過去の経験から照らし合わせて予測することは誰にもできないとあります。
なので、せめて変化を楽しめる確率を少しでも上げるように、可能な限り、さまざまなジャンルで興味を持っておこうと考えています。それがどのように現在の仕事と結びついてくるかもわからないので。
変化を楽しめるようにするのは良い視点ですね。
A broken clock is right twice a day.
英語の古いことわざ
ふたつめは、好きなことをずっとやっていたいということです。
「壊れた時計でも1日に2回正しい時間を指す」本来の意味は「バカも時々正解を言う」くらいの意味なんですが、秋元康さんが引用していて、トレンドは追いかけるな、同じことを続けていれば(止まっていれば)ときどきはブームが来る。と言ったニュアンスで使用していますね。
ひとつめとふたつめで相反するように見えるけれど、突き詰めれば同じことなのかもしれませんね。
そうですね。止まった針の部分が、自分にとっては「ものづくり」です。ここは変わらずで。
ただキャリアという意味では、今後エンジニアの形や仕事の守備範囲がどのように変化していくかもわからないし、自身の興味が移ろうかもしれないですね。瞬間瞬間の好奇心は忘れずに、やりたいことや役に立てることが 0 にならない程度には変化を楽しもうというのが最近のスタンスです。
計画的偶発性理論 みたいな考え方ということですね!
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
その計画された偶発性は以下の行動特性を持っている人に起こりやすいと考えられる。
1.好奇心[Curiosity]
2.持続性[Persistence]
3.柔軟性[Flexibility]
4.楽観性[Optimism]
5.冒険心[Risk Taking]
Wikipedia 計画的偶発性理論
計画的偶発性理論、
私の好きな言葉です
覚えておきます。