組織の哲学と矜持を共有することで適切にリスクをとれるようになりたい
前回「価値や魅力・品質を天秤にかけるとき何を得るべきか」という記事を書きました。これからの Gaji-Labo は成長の機会のためならリスクを受け入れようという話でした。
今期から Gaji-labo では下記の天秤の表現を用いて自分たちの判断基準を可視化して共有するようにしています。
前回は天秤のうえに乗せるものの話をしましたが、今回は天秤にかけてはいけない失われてはいけない土台の部分の話をします。
回復不能な失敗は避けなければいけない
いくらリスクを受け入れると言っても、避けなければいけない事態は存在します。金銭的な損害の話であれば担当者でも想定がしやすく、会社が許容できない不利益の幅をすりあわせることである程度は担当者レベルでリスク検証をしたり避けたりすることは容易です。
しかし、金銭で表現しづらいリスクについてはメンバー感で共有が難しいと考えています。Gaji-Labo の信用や存在意義に関わるようなリスクの判断を、指標もなく担当者に任せるのは組織を率いる者としてリスクを取りに行く姿勢としては間違っています。
失ってしまったら Gaji-Labo を続ける意味がないもの
今回の天秤の表現を考えるにあたって失ってはいけないものを「哲学」と「矜持」としました。(MVVを策定している会社の場合はミッションやバリューが入るのかもしれません。)
これまで Gaji-Labo は Web フロントエンド開発や UI デザインを通して顧客事業を支援する取り組みを続けてきています。デジタルサービスにとってユーザーの接点となるインターフェイスは、お客さまの事業の価値をユーザーに届けるために重要な要素だと捉えているからです。
そもそも Gaji-Labo はお客さまが展開しているユーザーに価値を提供している事業に対して支援をしたくて創業しました。そのため顧客事業にたいしてマイナスになることをするのは Gaji-Labo の存在意義に関わります。
具体的には、
- 顧客の事業を毀損する行為
- 顧客の事業の邪魔になると認識される行為
- 顧客チームのチームワークを低下させる行為
これらは Gaji-Labo の哲学・矜持に反する行動です。
たとえ成長の機会を得られるとしても、上記のような行動を選択してはなりません。反対に、上記を前進させる行為であり成長の機会にもつながるのであれば、得られる金銭的利益が少なくても挑戦していきたいと考えています。
哲学・矜持の言語化はまだまだ必要
長く Gaji-Labo で働いてくれているメンバーの間ではなんとなく「Gaji-Labo らしい価値観」というのは共有できている気がします。
しかし、会社の根幹となる哲学や矜持の言語化はまだまだ弱い部分があります。みんなが自律的にリスク分析をし、その場その場で適切な挑戦ができるように Gaji-Labo の哲学を言葉にしていく必要があると感じています。
また、その過程で組織としてより大切なことを見つけていければと思っています。
そうして、みんなが自律的に成長していける組織に発展していけることを目指します。
関連リンク:「会社」とはそもそも何だろう? メンバーが生きやすくなる、「ちょうどいいカプセル」としてのGaji-Laboのあり方