デザイナーが正しく疑うために大切なこと
よいデザインを作っていくためには、客観的な疑いや評価を持つことで「思い込み」から脱却するときが必要になります。
前にそのようなことを書きましたが、ただ疑うことが必要、というわけではありません。
疑うにも、自分自身に疑心を持つだけだと正直つらいです。
疑うためのマインドは感情と切り分ける
闇雲に疑うだけでは、自身の心身も疲れます。
疑いを自分への攻撃ではなく、建設的な振り返りにするため気をつけると良いことを考えてみました。
「疑う」にしても、デザイナー自信が自分を持ち大切にすることも忘れずにいたいと思います。
デザインを自己レビューするのは難しいですが、このような視点を持つと少し苦手な気持ちも薄まるのではないでしょうか。
- 個人に向かう問いを持たない。
- 自分のやり方とやったことに自信を持つ。
- やったことや時間をかけたことを客観的に見つめる。
- デザインの課題やゴールを改めて捉え直す。
- 自分で答えが簡単に出せなくても悩まない。
デザインでやったことを疑っても、自分自身は疑わないことがつらくしないポイントです。
自分を振り返る中での反省は、反省にして次に活かすことに目を向けていくべきです。
自分を疑って、追い込むような方向になるようなときは、ひとりで悩み考えるのはやめた方が良いと思います。他のメンバーに共有したり相談したりすると、他の視点から見つかることもあるかもしれません。
うまくいかないことに対して感情的に悩むのがつらいポイントなので、そのようにはしない方向で向き合うのが良いと思います。
自分自身を保つにも工夫が要る
「振り返り」についての記事でも書きましたが、自分がやったことについての感情は認めて前に進むのが大切なのだと思います。
アウトプットされたものややり方を疑っても、自分がやったことは認める。むしろ褒めても良いかもしれない。KPTの「Keep」のように良かったことは自分でもちゃんと褒めて続けていかないと、いつまでも後ろ向きになってしまいそうです。
疑ってもデザイナー自身の芯の部分に正しい間違いを見るような「疑い」はつらいので、アウトプットの妄想は評価をしても、やった感想や思いは切り分けて良いはずです。「疑い」を持つとしても、自分の感情はきちんと認めた上で切り分けるようにしないと、デザイナーの芯は揺らぎます。
そんな悲しい方向に「疑う」のではなく、前向きに物事を良くするために、まずデザイナーの感情を認めて上げる必要があるのだと思います。
個人の気持ちとアウトプットの評価は別物なのです。