次の開発に繋げるUIデザインのことば


UIデザインを提案したり説明したりする際には、デザインをビジュアルで見せるだけでなく、デザインを語る言葉が重要になります。と、以前の記事デザインを説明するためのことばで書きました。

なぜUIデザインの説明の言葉について考えるかというと、企画段階の機能をUIデザインとして落とし込みんだものを開発につなげていく役目は重要だと考えるからです。
また、プロダクトのデザインドキュメントはそれとしてドキュメントされることがありますが、現場のUIデザインで使われるFigmaは、エンジニアも見られてそのまま開発にも活用されるドキュメントと言えそうです。こうなると、UIデザインを作るだけでなく、ドキュメントとしてのその位置も重要になってきているのではないでしょうか。

デザインを説明することば

UIデザインに関して、実装に必要な説明は開発現場で必要になるものであると思います。 
デザインを説明するためのことばでは、デザインを説明する言葉として、下記のポイントを挙げました。
ここにあるようにUIの表層の説明と「なぜそれが最適か」も同時に示される必要はあります。操作やUIの裏にある動作・ロジックをちゃんと伝える必要がある。

  • 背景や前提を踏まえること
  • なぜそうなったか、理由がわかること
  • デザインされたことが体験や要件に効くと示されること

その上で、UIがどのような動作をするものか、操作すると次に何が起こるのか、の言葉もUIデザインの説明としてデザインのドキュメント(”デザインドキュメント”ではなく、デザイン自体のファイルなどを指す)も盛り込みたいです。
UIデザインはそのままの絵ではなく、操作されるもの、動作するもの、動的なものです。プロトタイプを見ることもできますが、触ってみたときをイメージできる説明があるとよりわかりやすいはずです。

これらの点を踏まえた言葉から開発のフィードバックを受けられると、実際のUIデザインにできることできないこと、制約があるうえで適切なUIを組み立てる必要があることなど、UIデザイン自体を調整する箇所も出てきます。デザインを机上のものだけにしないためにもこのプロセスが必要です。

デザイナーがUIをで説明できる必要がある

UIデザインに関して、そのUIの動作やロジックを説明できる需要があります。PdMがその点をもつ場合もありますが、UIデザイナー自身も説明できる必要はあるはずです。
プロダクトを作っていく建設的なコミュニケーションのためにも、UIデザイナーがその説明力を持つ必要をひしひしと感じます。

プロダクトのステークホルダーだけでなく、作っていく実装のメンバーにもその言葉をちゃんと伝えるとプロダクトの機能の解像度が上がると思います。

UIデザインを伝えることの難しさは日々の業務でも感じますが、言葉を繋いでいくほどその経験が精鋭されていく感覚もあります。きちんとUIデザインの説明や言語化の力を磨いていくこと、これもUIデザイナーに必要なコミュニケーションの技であると思います。

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投稿者 Imanishi Emi

UIデザイングループリード。
制作会社でプロモーションサイトや広告のデザイン制作、受託開発会社にてサービスのUIデザインを経験し、Gaji-Laboに参加。ユーザーが使いやすいインターフェースデザインづくりと、フロントエンドで実現するUIデザインの橋渡しについて考えます。
実際にインターフェースを試したりフィクションの世界のUIにヒントをもらいながら、心地よく使えるデザインを考えるのが好き。