The State of JS 2022 からみる JS フレームワークの動向
こんにちは、森田です。
先日、毎年恒例の The State of JS 2022 が公開されていたので、そちらを参考に2023年の JSおよびフレームワークのトレンドや傾向を見ていきたいと思います。
The State of JS 2022
The State of JS 2022 は、毎年世界のWEBエンジニアからサイト上で集められたアンケートを集計したサイトです。
JavaScript の動向や状況を見る上で大変ありがたいデータを見ることができます。
回答者の属性
回答数は 39,472件で前年のほぼ2倍の回答が集まったそうです。
国別ですとアメリカが11.9%、次いでドイツ5.2%、フランス3.7%、イギリス4.2%と続きました。
ほとんど欧米が占めています。日本は圏外(20位以下)で回答率が載っていませんでした。
言語別グラフを見ると69.6%が英語圏からの回答みたいです。次いでフランス語3.4%、ドイツ語3.1%と続きました。こちらでは日本語は0.4%でした。
なので、日本と少し違いがあるかもしれませんが世界の流れとして参考にさせていただきます。今回は主にフレームワークに注目して見ていきたいと思います。
フロントエンドフレームワークの統計
フロントエンドフレームワークの統計を見ていきます。
フロントエンドフレームワークとは React や Angular、Vue.js、など言語を拡張するものを指すようです。
フロントエンドフレームワークの利用率
フロントエンドフレームワークの利用率をです。
1位は React で 82%。前回の80%より2ポイント上昇しています。
2位の Angular が 49%、次いで Vue.js が46%と続きます。
React が相当強いですね。7年連続1位で当分はフロントエンドフレームワークとして最優先になる選択肢となりそうです。
フロントエンドフレームワークの満足度
満足度については 昨年初登場で1位に躍り出た Solid が引き続き1位をキープ。
2位は 2020年に1位だった Svelte が2年連続で2位。3位に初登場の Qwik がランクインしました。
Solid と Svelte、Qwik という後発のフレームワークが上位を占めています。
既存のフレームワークの問題点などを解消し生まれた背景などもあるでしょうから満足度が高いのも理解できます。
React は2019年の1位から毎年1つづつランクを落として4位となりました。
レンダリングフレームワークの統計
レンダリングフレームワークの統計を見ていきましょう。
レンダリングフレームワークとは Next.js や Nuxt.js、Gatsby などサイト生成ができるフレームワークを指します。
レンダリングフレームワークの利用率
レンダリングフレームワークの利用率です。
1位は Next.js が 49%。前回の45%より3ポイント上昇しています。
2位の Gatsby が 23%、次いで Nuxt が18%と続きます。
Reactベースの Next.js と Gatsby が強いですね。Next.js は2位のGatsbyより倍以上の%がありました。
弊社も React を使う場合ほぼ Next.js と Gatsby を使っており、 React = Next.js or Gatsby となっている気がします。
レンダリングフレームワークの満足度
続いてレンダリングフレームワークの満足度です。
最近 ver2.0 をリリースして話題の Astro が昨年2位から1位となりました。
そして、昨年末に ver1.0のメジャーバージョンをリリースした SvelteKit が2位になりました。
どちらも話題のレンダリングフレームワークで満足度も高いですね。
3位に Next.js が入り安定した満足度を得ているようです。
上位3位は満足度90%を超えていました。
レンダリングフレームワークの興味
続いて興味のあるレンダリングフレームワークです。
こちらも Astro が1位、SvelteKitが2位、Next.jsが3位と満足度と似たような結果となりました。
Astro が満足度・興味どちらも1位でした。
まとめと感想
Astro が強いですね。日本でも ver.2.0 のリリースは大きな話題となっており、さらに利用率が増える予感がしています。
安定の Next.js、勢いのあるAstro。今年どのようなシェアになっていくか楽しみです。
弊社は現在ほぼ Next.js という技術選定をしておりますが、Astro も選択肢のひとつとして充分に考えられる勢いを感じます。
新しいバージョンもリリースされたことですしこのタイミングで取り扱えるフレームワークの選択肢として学習していこうと思っております。
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