日報から「過去に学んだこと」を見返す
Gaji-Labo フロントエンドエンジニアの茶木です。
ドキュメント化は、 Gaji-Labo の文化の中でも、重要な位置を占めています。情報を正しく共有できれば、個人の知見がチームの知見となるので。
一方で、本日のブログで焦点を当てるのは、自分で書いたドキュメントを自分で見返すことについてです。「2週間前に書いた自分のコードは他人のコード」みたいな言葉もありますよね。過去の自分 = 他人なので、他人から学ぶことは多いはずです。
Gaji-Labo の日報には「今日学んだこと」という項目がある
見出しの通り、日報に「今日学んだこと」を書く欄があります。
ここに、3つのルールがあります。
- 「今日やったこと」の中から学んだことを考える
- teach されたことではなく learn したことを文章で書く
- どんな小さなことでもいいので探して書く
毎日、同じ仕事はなく、さまざまな状況に置かれた自分が、その中で何をチョイスしてそれがどうなったか、どうするべきだったのか、どう工夫したのかを記録することは、一般化された知識とは違った価値を持ちます。
実際に見返してピックアップしてみる
1年前の1ヶ月の期間の実際の日報から気になるものをピックアップしてみます。
技術の学び
- 読み込んだ複数の画像のサイズをチェックするときの Promiseの使い方
- react で debounce 書くのってちょっと知識がいる
- 時系列で並べる更新履歴やニュースなどの仕組みを作るときは、すでに出したポストを編集したとき新しい位置に移動するかどうかは、仕様でおさえるポイント
- useReducer はある程度、複雑なら使うほうが良いと考えていたが、アクションが3つ以上ならもう複雑。useState や useEffect と組み合わせて書くより見通しがいいケースが全然ある。
- Element.scrollIntoView() 便利 IEは未対応
それぞれの、項目にコメントを今の自分がコメントを付けていきます。
読み込んだ複数の画像のサイズをチェックするときの Promiseの使い方
読めば、今でも思い出せて我が物にした感覚があり、再確認するだけで自信につながります。
react で debounce 書くのってちょっと知識がいる
ドキュメントのとり方がまずいので失敗ですね。思い出せず調べられもしない。それでも書かないよりは問題提起の分だけ有意義とも言えるかもしれません。
時系列で並べる更新履歴やニュースなどの仕組みを作るときは、すでに出したポストを編集したとき新しい位置に移動するかどうかは、仕様でおさえるポイント
知らないと踏むトラップみたいなものはあって、トラップの知識のプールを作っていくことも、自分の身を守る上で重要だなと思います。
useReducer はある程度、複雑なら使うほうが良いと考えていたが、アクションが3つ以上ならもう複雑。useState や useEffect と組み合わせて書くより見通しがいいケースが全然ある。
知識の精度向上ですね。ある程度は理解していたところが、体感と組み合わさって解像度があがったものです。こういうものは、今後さらなるアップデートがかかるものでもあります。
Element.scrollIntoView() 便利 IEは未対応
1年前と状況が変わっていて逆に新しい知識として、再インプットしなおしても良さそうな発見もありました。
それ以外の学び
- 速度と確認を同時に満たすために「これで行こうと思いますがどうですか?」より「これで行きます、なにかあったら言ってください」を使えるシーンは多い
- 期限や重要度を見て、取り扱い注意のブラックボックスを認識するのが俯瞰のコツ
- 仕様書の読み方:実装できるかという視点もあるけどシナリオベースで読めると良い
- 様子が見えない作業は「2時間くらいのスプリント」とみなして、やたらと調べずに走り切ると慣れる
ソフトスキルに関するものが多いですね。個別のコメントは省きますが「今の自分は実践しているか?」を視点に読み直すことが多そうです。あるいは、今の自分の見解は違うというものがあり、それも変化=成長 を感じさせます。
まとめ
他にもあるかもしれませんが、ピックアップした「学び」で、興味を引いたのは、
技術の学びからは
- トラップの知識
- 知識としては知っていたが、自分の肌感と組み合わさって解像度が増した知識
- 今は状況が変わっている知識
それ以外の学びからは、
- 継続して実践しているかの再確認
- 見解に変わりはないか
といったものが、挙げられます。人は、手癖で動いてしまったり、こびりついた傾向に惹かれがちで、一度で変われるものではないので、ときどき見返して、成長をほめたり、停滞に気をつけたりしながら、毎日を積み重ねるのに、日報は良いのではないでしょうか。
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