案件のクロージングで行う振り返り


こんにちは、UIデザイナーの水澤です。

以前書いた記事「UIデザイン案件のクロージングに向けて行うこと」では、クロージングのためのミーティングで行うことをまとめました。今回はその中の「振り返りのための KPT or KPH」に注目しつつ、KPT などのフレームワークではなく、Gaji-Labo の振り返りについて紹介します。

Gaji-Labo の振り返りは、大きく分けて2パターン

案件のクロージングにおける振り返りは、UIデザイン・フロントエンド開発など案件内容を問わず、クライアントを含めた場合と社内メンバーのみが参加する場合の 2パターンがあります。

前者は可能な限りお願いしているものなので状況や都合によって行わないこともありますが、後者は必ず実施しています。

どちらも参加者全員で KPT を行う部分では共通していますが、振り返りの観点が少しずつ違うと感じています。自分なりにまとめてみました。

クライアントを含めて行う振り返り

ここでの目的は、クライアントから Gaji-Labo への正直なフィードバックとそれに対する具体的な改善方法を話し合い、今後また一緒にお仕事させていただけたときより良い支援につなげることです。

主な流れとしては KPT で、Problem となる「自分が問題だった/問題だったかもしれないと感じること」を挙げ、クライアントと一緒に改善方法となる Try を検討します(今回の記事では詳しいやり方について省略します)。

では、もし Problem に挙げる内容があまりないと感じたときは、どうすればいいでしょうか?

そんなとき頂いたアドバイスに「自分が問題なかったと認識していることを、相手が実はどう考えているかを深掘る」があります。これは KPT の手法ではなく、ヒアリングをするということです。

例えば、案件進行中にクライアントからデザイン確認の OK を頂いたとして、その OK は相手にとってどのくらいの温度感なのか。及第点か、完璧か、程度はさまざまです。深掘ることで「今回の案件としては問題ないんだけど、実はもう少しこうしたかった」という隠れた意見から、根本的な改善ポイントが見つかるかもしれません。

社内メンバーのみで行う振り返り

こちらは案件に参加した Gaji-Labo メンバーのみで行う振り返りです。

クライアントを含めて行ったものと重複する部分はあるかもしれませんが、社内体制を踏まえたより具体的な改善アクションを議論できます。

また、クライアントを含めた場合は案件全体やフェーズごとにフォーカスして議論することが多いですが、社内メンバーのみの場合、参加したメンバーそれぞれの動きについてお互いにフィードバックできる機会でもあります。

各メンバーが案件アサイン時に期待されていたことと照らし合わせて、良かったところ・改善していきたいところの認識を合わせていくので、個人の成長としての観点もあります。

終わりに

Gaji-Labo ではこのように案件の進行中だけでなく、クロージングで行う振り返りも大切にしています。ただ形式的に KPT をするのではなく、目的を意識して進めることが重要です。

最後までクライアントに信頼感を持っていただけるように、クロージングも Gaji-Labo のサービス体験の一つとして適切なふるまいを心掛けていきます。

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投稿者 Mizusawa Minami

UIデザイナー。
サインデザインに携わった後、Web制作会社にてWebディレクターを経験。その後UI/UX設計に関心を持ち、事業会社や受託会社でUIデザインを担当。ユーザーにとって心地よい設計を考えていきます。Figmaが好き。