draw.io でクラス図を作成してみよう


こんにちは。フロントエンドエンジニアの辻です。
前回は作図ツールの draw.io を紹介に加えて、シンプルなフロー図を作成しました。
今回はもう一歩踏み込んでクラス図を作成してみたいと思います。

作成するクラス図の概要

今回は基底クラスの「車」と派生クラスの「バス」と「消防車」を作図していきます。
各クラスの詳細は以下の通りです。

基底クラスの「車」

  • プロパティ
    • 全長
    • 全幅
    • 全高
    • 重量
    • 排気量
  • メソッド
    • 加速する
    • 減速する
    • 曲がる

派生クラスの「バス」

  • プロパティ
    • 乗車人数
  • メソッド
    • アナウンスする
    • 自動ドアを開ける
    • 自動ドアを閉める

派生クラスの「消防車」

  • プロパティ
    • 放水量
  • メソッド
    • サイレンを鳴らす
    • 放水する
    • はしごを伸ばす

draw.io でクラス図を作成してみる

それではクラス図を作成していきましょう。
今回も Web ブラウザ版の draw.io で作業していきます。
draw.io ファイルの新規作成方法は、前回の「draw.io のはじめ方」と同様ですのでスキップします。

基底クラス「車」を作成する

新規ファイルの編集画面が表示されましたら、画面左側の「一般」のうち、「リスト」をクリックします。

すると、画面右側のキャンバスにリストが1つ挿入されました。

挿入されたリストのテキスト部分をダブルクリックして、編集していきます。
まずはクラス名とプロパティを埋めていきます。

すぐにプロパティの枠が埋まってしまいました。
こんな時はプロパティの枠に行を新規追加しましょう。
編集画面右上の 3 つ並んだアイコンのうち、真ん中のアイコンをクリックします。

すると、画面右端に新たなパネルが表示されました。
このパネルから選択中の要素の見た目や情報を編集できます。

では、プロパティの枠に新たな行を追加しましょう。
「全高」をクリックした状態で、画面右端のパネルの「配置」タブを選択します。
「テーブル」の項目にボタンが 3 つ並んでいるので、真ん中の「行を下に挿入」ボタンをクリックしましょう。

これで「全高」の直下に行を新規追加できました。
同じように行を追加していき、残りのプロパティを入力していきましょう。

「排気量」まで入力できたら、プロパティは完成です。
次にメソッドを作成していきます。

まず「排気量」の下に空白行を 1 行追加します。
その後、画面左側の「その他」から「Horizontal Line」をドラッグ&ドロップします。

ドロップ先は「排気量」と空白行の間です。
うまい具合の位置にマウスカーソルが配置すると、下記キャプチャのように「車」クラスがハイライトされます。
このハイライトが表示されたタイミングでドロップします。

すると、「排気量」と空白行の間に区切り線を配置できました!

プロパティ同じく、メソッドも埋めていきましょう。
ここまでくれば「車」クラスは完成です。

派生クラス「バス」と「消防車」を作成する

次に基底クラス「車」を元にした派生クラス「バス」と「消防車」を作成します。

…といっても、やる事は先程と変わりません。
画面左側の「一般」の「リスト」から作成していくだけです。
作成済みの「車」クラスをコピー&ペーストしても OK です。

次に「バス」と「消防車」クラスから、「車」クラスに向けて汎化を表す矢印をひきましょう。

「バス」クラスの左側中央付近にマウスカーソルを置くと、半透明の緑色の円が表示されます。
この円をクリックして、「車」クラスの右側中央までドラッグします。

うまくいけば、下記キャプチャのように2つの図形間に線が配置されます。

次に図形間の線のスタイルを編集していきます。
「車」クラスと「バス」クラスの間に配置した線をクリックして選択状態にします。
その後に、画面右側の「スタイル」タブの「線」から始点と終点のスタイルを更新しましょう。
今回は汎化を表したいので、始点を「なし」に。終点を「白抜き矢印」にします。

「バス」クラスと同じように「消防車」クラスにも汎化の線を配置すれば、クラス図の完成です!

最後に、画面右上の「ファイル」から「保存」もしくは「名前を付けて保存」をクリックして、ファイルを保存しておきましょう。

最終的な完成図はコチラです!

まとめ

今回は draw.io を使ってクラス図を 1 から作成してみました。
draw.io にはクラス図の他にも様々な作図が可能ですし、初期テンプレートも豊富に用意されています。

また機会がありましたら、draw.io の機能を紹介します!

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投稿者 Tsuji Atsuhiro

フロントエンドエンジニア。 DTP・Webデザイナーを経験した後、フロントエンドエンジニアに転向。HTML/CSS/JavaScriptを中心にWeb開発を担当してきました。 UI・UXに興味があり、デザイン・コーディング両面から考えられるデザインエンジニアを目指しています。 普段はマラソンやボクシングなどで体を動かしてます。