タスクの解決に時間や労力を注ぎ込まない


Gaji-Labo のフロントエンドエンジニアの茶木です。

うまく動いたとき、使われたプロダクトが感謝されたときなど、開発をやっていて良かったなと思いますよね。

一方で、機能追加やバグ対応などのタスクに追われ途方に暮れる瞬間もあります。

開発に関わる人たちは、こういった途方に暮れる瞬間から逃げられないと思います。
でも Gaji-Labo はひとりで時間や労力を注ぎ込んでタスクを解決することを是としません。

本記事では、どのようにタスクと向き合っていくかについて、体験を交えて述べます。

前段: なぜ時間や労力を注ぎ込んで解決してはいけないのか?

体験談をお話すると、ある難しいタスクに対して、あまりチームに相談せず、全力で時間や労力をかけたことがあります。挑戦してみたい気持ちがあったかもしれません。

結果、なんとか解決できたのですが、本来は、解決後には疲労を回復すべくペースを平常通りに戻す必要があります。しかし実際にはペースが戻せず、同じようにハイペースで次のタスクに突入してしまいました。

これは完了したのだから同じ分量のタスクを同じペースで解決できると、自分を含めチームや関係者が錯覚してしまうからです。(解決後でハイにもなっているので気が付きにくいというのもあるかも)

チームで戦う

前述の反省から、チームに頼るのが大切と感じました。

そのためにまずはチームに相談と状況の共有が必要です。相談と共有のメリットは、以下のようなものがあると考えてます。

  • 知見のあるメンバーから助力を得る
  • タスクを移譲しあうことで、忙しさのピークを均す

忙しさのピークを均す

均しても全体のタスク量は変わらないから効果はないのでは?

……と、考えていたときも正直ありましたが、これは誤解でした。実経験から述べるのですが、忙しさのピークを均すのは思った以上に効果的でした。

実際には、ピーク時は、プレッシャーや、疲労による作業効率の悪化、スイッチングコストなど、見えにくい負荷が、乗せされているため、適正な量のタスクに向き合える状況を作るだけで、実際はかなり楽になります。

したがって、チーム全体にもうリソースが残ってないように見えても、相談と状況の共有の重要度は変わりません。

早めにアラートを上げる

そして共有で直接的に重要だと思うのが「このままではまずい!」というアラートです。

問題解決の糸口が見えないまま、締め切り間近になってしまうと、頼ろうにもチームメンバーも打てる手立てがないというのは誰しも体験したことがあると思います。

アラートを上げるのは容易ではない

とはいえ、アラートを上げるのは難しくないですか?

通常時の相談や共有は難しくない人でも、アラート、特に早めのアラートを上げるというのは容易ではない人もいる気がします。自分もその一人で、内省してみるといくつか理由が思い当たりました。

  • 自分で解決しようと思ってしまう
    • 自分には解決する義務がある
    • ひとりでできないなんて恥ずかしい
    • 他のメンバーも忙しい(ように見える)
    • 他のメンバーも自分同様に知見はない(ように見える)
  • どのタイミングで上げたらよいかわからない
    • 自分で挑戦していないうちから相談できない
    • 説明できるところまで進めてから相談しようとしてしまう
    • アラートを上げた後、サクッと解決してしまうかもしれない

チームに共通認識を作っておく

自己解決は唯一の方法ではない

ひとつめは、自己解決を唯一の方法と捉えずチームで解決すると認識を改めることが重要だと考えています。これは個人で認識を変えていくのは難しい部分もあるので、さらに共通認識としてチーム内に浸透させていくと良いと考えています。

また、他のメンバーがすぐ解決できない場合でも、それ自体も共有されるべきだからです。その場合でも時間をおいて協力する相談ができます。

とにかく相談できる土壌を作る

ふたつめのタイミング問題ですが、これも仕組み化してチームで共通認識を作っておくとよいと考えています。それぞれの項目に対して、たとえば、

  • これから挑戦するタスクに関して実況しながら作業をする
  • 見積もりの1/3の期間を過ぎ、進捗がそれ以下であれば、機械的にアラートする
  • 複雑になるかもしれないし、サクッと解決するかもしれないと含めて、アラートする

といった、軽重いくつかの方法がありそうです。こちらもチーム内で「そういった意図でこういう共有方法をしている」という共通認識を作っておけばアラートのハードルはさらに下がりそうです。

こちらは、現在も試行錯誤の最中です。

「こういう方法もあるよ!」

というのがありましたら SNS などでコメントくださいね!

おわりに

今回は、アラートの課題を中心に、社内のチームで戦う意義を考えました。次回以降では、クライアントや関係者を巻き込んだチームでの戦いについて考えたいと考えています。

Gaji-Labo はスタートアップ支援を行っており、安定した成果や、継続した効果を出すためにも、メンバーが辛い働き方にならない方向を目指しています。

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投稿者 Chaki Hironori

webライターもやってるフロントエンドエンジニアです。Reactは自信があります。またデザイン畑の出身で、気持ちのいいアニメーションやインタラクティブな表現は丁寧に手掛けます。好きなものは中南米の遺跡で、スペイン語が少しできます。