メンバー対談
UIデザイナーとエンジニア。プロ同士がコラボレーションするために大切なこと
【ある日のGaji-Labo #04】
一つのプロジェクトを前に進めていくためには、異なる職種や役割を持つメンバーと連携し、お互いに協働していく必要があります。適切なコラボレーションをしていくためには、どんなことを大切にすればよいのでしょうか。
今回はGaji-LaboのUIデザイナーと、他職種のメンバーとのコミュニケーション方法について話してみました。
話している人
imanishi
UIデザイングループリード。
制作会社でプロモーションサイトや広告のデザイン制作、受託開発会社にてサービスのUIデザインを経験し、Gaji-Laboに参加。ユーザーが使いやすいインターフェースデザインづくりと、フロントエンドで実現するUIデザインの橋渡しについて考えます。実際にインターフェースを試したりフィクションの世界のUIにヒントをえたりしながら、心地よく使えるデザインを考えるのが好き。
yamagishi
主にサービスデザイン案件や新規事業・スタートアップ案件を担当し、サービスデザイナー/プロセスファシリテーターとしてビジネスとデザインが密接な領域で活動。柔軟なプロセス設計を持ち味にして、チームの成果と成長に貢献しています。社内ではメンバーが健康に働ける環境の整備やひとりひとりの成長のためのしくみづくりなどを担当。おいしいコーヒーを買ってくる担当もやってます☕
※職務内容や肩書などはインタビュー当時のものです。
専門領域の違うメンバー同士がチームを組んで取り組む
Gaji-Laboに入社してから、何か変化を感じていることはありますか?
シンプルにUIデザインの仕事に集中できるようになったことでしょうか。以前の職場では、デザインだけでなくHTMLとCSSのマークアップまで自分で手掛けていたんです。デザインとコーディングは頭の使い方が違うので、切り替えが大変だったんですよね。Gaji-Laboは専門領域がそれぞれ分かれているので、開発部分をプロに任せられることが幸せだなぁ、と。
業界内でも一時期、「分業体制は古い」と捉える人が増えた時期があったけれど、揺り戻しもあるよね。他の職種の人たちとコラボレーションしたり、違う立場の人の視点が入るからこそ、育まれる部分もあると思っていて。Gaji-Laboとしては専門領域の違うメンバー同士がチームを組む体制の方を志向していきたいなとは思ってる。
そうですね。
一方で、コラボレーションの難しさもあるじゃないですか。あるべきUIを作るためにはデザイナーとフロントエンドエンジニアの連携がすごく大切になるけど、この点についてimanishiさんはどう考えている?
UIデザインの画を見せて、動的なUIとしてどう作るかを伝えるのが難しいんですよね。その点を詰める方法として、インタラクションの動きの細かいところまでコミュニケーションしながらプロトタイピングできるようになったら強いんじゃないかな、と思ってはいます。
確かにそれができたらベストかもしれない。でも現状としては、スケジュール的にそこまでやりきれないことも多いよね。
そこの線引きというか、判断ってすごく大事。プロジェクト全体にとって「今、それは重要じゃない」という点にこだわり、ひたすら主張するのは違うじゃない? 誰にとっても、「やりづらいデザイナー」になってしまう。
かといって、デザインの観点から大事なところを「まあいいか」とスルーして、ずるずると取りこぼしていってしまうのも違うから、難しいんだけど……。
そうですね。Gaji-Laboでは他のメンバーと、その辺りのやり取りをきちんとすることができているので、そうした体制ができているだけでもありがたいと思いますよ。
感性を取りこぼさないためのロジックと、「報連相」のリズム
imanishiさんの場合、メンバーやお客さんとのコミュニケーションの仕方が、すごくロジカルにできていると思う。すごく複雑で抽象的な概念の整理を、ガッとまとめてくれる印象がある。
今までの仕事で鍛えられたところですね。とにかくロジカルに説明できるようにすることを、いつも心がけています。
ロジックがすべてではないけれど、ロジックがないと作れないものがたくさんあるんだよね。
UXデザインの過程にも結局、感性を取りこぼさないためのロジックがあって、それがあるからこそ感性を取りこぼさずに済むというか。そのあたりのコミュニケーションは、これからもみんなでもっと上手くやっていきたいところかな。
そうですね。ただその一方で、ロジカルな提案だけでなく、「報連相」にも強くならなくちゃいけないな、と感じることがよくあります。
わかる。自分が納得できるところまで作り切れるまでは、怖いからアウトプットを提出しない人、最初に見込みを宣言してしまうと、その通りに動かなきゃいけなくなるから、見込みを事前に伝えたりしたくない人——そういう人、結構いると思う。
でももう、そういう仕事の仕方では、コミュニケーションが取りきれない時代になってきているよね。
「報連相」を含め、いかに自分のペースを乱さず、かつ相手にも気持ちいいペースを作ってもらえるようなコミュニケーションのリズムをどう作ったらいいのか、結構考えることが増えたかな。
「届けたい相手に適切に伝わる」日本語を書く力が必要
適切なコミュニケーションを取っていくために必要な要素の一つとして、「ちゃんとした日本語を書いて伝えなきゃ」とも、よく思ってます。うまい文章を作ることというよりも、相手に正確に伝わる日本語を書くことが大事ですよね。
私の場合、文章にしようとするとこねくり回して時間がかかってしまうので、箇条書きにしてしまうことがよくあります。その方が、少なくともエンジニアさんには正確に通じるので。
それは、広く捉えると一種のテクニカルライティングだよね。デザインのプロセスで、適切なコミュニケーションを取っていくためのライティングスキル。これから先、「日本語力」は絶対に欠かせないスキルの一つだと思ってる。
必要なくなることは、絶対にないですよね。
そういう意味でも、ブログやレポートを書くことを習慣化する取り組みも含め、「書く」ことにみんな抵抗がなくなっていくといいなと思ってる。
文章を書く作業そのものだけじゃなく、書いた内容を相手に届けて、その相手がどう感じるかまでが一つのコミュニケーションになっていることも意識する必要があるんだけどね。
どんなにうまく書いても、相手に伝わらなければ意味がないですもんね。届けたい相手に伝わるように、書かなきゃいけない。
それも全部、UXの細かいステップだと思う。そのステップをこまめに踏んでいけるようなコミュニケーションの工夫を、社内のメンバー全員でしていきたいね。
Gaji-Laboでは、一緒に働くメンバーを探しています
Gaji-Laboでは定期的に、メンバー同士でディスカッションしたり、さまざまなテーマについて深掘りしたりする時間をつくっています。
「一度、メンバーと直接話してみたい」という方は、ぜひ以下よりご連絡ください。